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依頼2
ーーー何でも屋
この学園の生徒なら誰でも願いを叶えてくれる
素性もわからないこの組織を営んでいるのは、たった3人の少年
……そんな彼等の日常
「いっくーん!やっちんがいじめるー!」
「はいはい。いいからあっちいってろ」
「いっくんひどっ!」
「ギャハハハハハハ!!」
いつもの部屋にイチ、ルイ、ヤスの3人はいた
こうして見ると普通の高校生に見える
しかし、その正体が、
「おいルイ、この間の依頼、出来たか?」
「ん?あー、セクハラ教師の悪事の証拠を見つけてくれ、ってやつ?」
「あぁ、それだ。お前のことだから、もう終わってんだろ?」
「うん!教師のパソコン、ハッキングしたら、なんと趣味の悪い写真やら動画やらいっぱい出てきたよ」
この学園の生徒なら誰でも知っている"何でも屋"だなんて、誰が思うだろうか
「あっそうだ!面白い情報が入ったんだ!知りたい?知りたい?」
ルイが突然、思い出したと話し出す
「イチぃ、コイツうぜぇんだけど」
「シカトしとけ」
得意気な顔が気に入らなかったのか、ヤスとイチはルイを視界に入れずに話し会う
「まって、ちょっ無視しないで!ごめん、ごめんなさい!謝るから話を聞いて!」
ルイの必死の顔つきに、ヤスとイチは重要な話しだと悟る。
「ぐすん。えっとね、この間生徒会と風紀のパソコンをハッキングしたら、俺っち達のこと調べてるみたいなんだよね」
生徒会………この学園で1番の権力をもつ組織
風紀は学園唯一、生徒会に対抗出来る組織
「まだ何で調べてんのかは、わからないけどね」
「………あちら側からしてみれば、こんな得体の知れない組織、気に入る訳がないよな」
「もしかして俺達ってバレたら、やべぇんじゃねぇのぉ!やべぇウケる!ギャハハ!」
「ちょっとやっちん、笑い事じゃねーよ!」
「はぁ、めんどくせぇ」
はてさて、この緊張感のない3人組はどうなるのか………
そして、生徒会と風紀、どうなっていくのか………
まだ先は、わからない
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