short
××な男(攻め視点)
「お前達って、なんでつるんでんだ?」
そんな一言をはなったのは誰だったか…。
俺の第一印象は、派手、まさにそれだろう。
まぁ、否定はしない。明るい髪にピアス、着崩した制服。
自分で言うのもなんだが、顔も広いし、そこそこ人気者だと思う。
そんな俺は、いつも一緒につるんでる奴がいる。
そいつは、黒髪でダセー眼鏡かけた、制服を着崩すとかあり得ない、みたいな地味な奴。
仲間からチャラいやら、ヤンキーやら言われている俺と、
クラスでも浮いているアイツ、
皆揃って言うんだ、
「なんでお前達一緒にいるんだ?」
ってな。
そんなの決まってるだろ?
俺がアイツを好きだから。だから一緒にいるんだ。
俺はアイツがスゲー優しくて、スゲーいい奴って知っている。後、笑うと可愛かったりするし。それは俺だけが知ってればいいけどな。
だから、アイツが好きなんだ。
なーんてウ・ソ
俺があーんな地味な奴、好きになるわけねぇっつーの。
じゃあ、なんで一緒にいるかって?
決まってんだろ?
やっぱさ、俺を引き立てる役って必要じゃね?
あんな地味な奴といる俺って、いい奴。とか言っちゃったりして!
「お前ってさいてーな奴だな。」
「うん。知ってる。」
こんな俺を唯一知っている男。
「でも、アイツの目が最近、気持ち悪いんだよなぁ。」
「…なに?惚れられた?」
「それっぽい。」
「…ふーん。」
「………妬いてんの?」
「っんなわけねぇだろ!お前みてぇな最低な男ッ!」
俺は近づき、耳元に息を吹き掛けるように話す。
「でも、こんな最低な俺が好きだろ……?」
俺は最低な奴だ。一番、俺が良く知っている。
だって、本当は恋人を嫉妬させるために、クソ地味な眼鏡と一緒にいるんだから。
別に眼鏡には悪かったとは思ってない。
だって、俺、さいてーだから。
××な男
本当コイツ最低だ!でも、最低な奴ってたのしい!友人の小説見て、最低な主人公サイコー!みたいなノリでかきました。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!