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隠しごと(親衛隊長受け)
チィース★ここはいわゆる巷で有名な王道学園とよばれてる所でーす。皆さんの知ってるとおりー、この学園にはー、役職があるんですよー。生徒会とかー、委員長とかー、あぁ、それとー親衛隊長とかもありますねー。
そしてなんとー、オレ神崎 要はー、その王道学園で役職についてまーす。え?なんの役職だってー?
それはー、
「ねぇ!神崎!」
「んー?なーにー?めぐみチャーン。」
「あの転入生、会長様に近づきすぎ!!ちょっと痛い目みせてやって!!!」
「あいあいさー★めぐみチャンのご要望とあればー。」
「ふん!さすが僕の、親衛隊長だね。」
生徒会長様親衛隊長の親衛隊長でーす♪
かわいいめぐみチャンの為なら何のそのー。今日も制裁がんばりまーす。
「めぐみチャーン。転入生にちゃーんと忠告してきたよー。」
「当然でしょ。神崎は僕の親衛隊何だから。」
オレが報告すると、めぐみチャンは、当たり前だと、オレのことが誇らしいという顔でふんと唸った。
「アンタは僕のこと裏切らないでしょ。」
会長が大好きなめぐみチャン。怒るとお猿さんみたいなめぐみチャン。照れるとそっぽを向くめぐみチャン。泣くと止まらないめぐみチャン。笑うと華が咲くめぐみチャン。オレのことを信用しているめぐみチャン。かわいいかわいいめぐみチャン。
でも、かわいそうなめぐみチャン…。
その日の夜。オレはある部屋の前にいた。慣れたように鍵を開けた。
「お邪魔しまーす。」
「今日は遅かったな。」
オレが中に入ると、この部屋の主がいて、声をかけてきた。
「うーん、ちょっと報告にねー。」
「親衛隊の仕事か?何であんなのの親衛隊長なんかやってんだよ。アイツいつも俺に媚び売ってきてウザイんだよ。」
心底嫌そうな顔でこの部屋の主は言った。
「まーまーそんなこと言っちゃダメだよー。あの子は大好きなんだよー。会長のことがー。」
この部屋の主、会長のことを指差しながらオレは言う。
「あんな奴どうでもいい。要だけいれば、何もいらない。好きだ。愛してる。」
そう言いながら、会長はオレを強く抱きしめ、頭をすり付けてきた。
その子供のような行為にオレは苦笑いを浮かべ、会長の頭を撫でた。
「…………甘えん坊さんだねー。」
ホント、かわいそうなめぐみチャン。
「ごめーんね★」
隠しごと
会長×親衛隊長の親衛隊長でした!こんなのいかがでしょうか?めぐみチャンに同情します。要くん何気に酷いです。でも、要くんはめぐみチャンのことは恋愛感情なしで大好きです。
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