DEATHGAME
ラウドside
行ってしまった…。俺はなんて馬鹿なんだろう。ロイを怒らせてしまった。確実に俺が悪いことは分かっている。
俺はある場所に向かう。目的の場所につき、その扉を遠慮なしに開けた。
「!!……ラウド様ぁ!?ど、どうしたんですかぁ?いきなりぃ…?」
部屋にいた奴は、俺が入ってきたと分かった瞬間、猫なで声で尋ねてきた。
目を潤ませながら、上目遣いで言われても、何も感じない。それどころか、コイツがいるから……と思い、怒りが沸々と沸いてきた。俺が黙っていると、調子に乗ったコイツが俺に擦りよってくる。
「ラウド様ぁ、もしかしてぇ、ボクを抱きに来てくれたんですかぁ?うれしいぃ。」
ふざけたことを抜かしやがる……。俺の怒りが頂点に達した。
グイッ
「っぐっ!!あ゛…ラ…ウド……さ、ま……?」
奴の首を掴み持ち上げる。足が宙に浮く。奴の汚い呻き声を遮るように口を開いた。
「お前、最近調子に乗りすぎだ。何だ?お前は俺の彼女か?気色悪いんだよ。いい加減にしろ。」
それだけ言い、首から手を離す。奴はドサッと膝から落ちた。ヒュー、ヒューと音にならない呼吸を繰り返す。
「もうこれ以上近づくな。」
最後に言い残し、部屋から出た。頭はロイのことでいっぱいだった。
「ハッ、ハッ………なんで!?なんでなの!?…………………アイツだ。アイツが来たからこうなったんだ…。」
絶対逃がさない……。
ラウドside end
[*逃げる][堕ちる#]
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