DEATHGAME
ラウドside
初めてアイツを見た時、何故か胸が締め付けられた…。
オレは親の顔なんて覚えてない。産まれてまもない頃に捨てられたから。だからか、別に悲しいとかそういう気持ちはなかった。
産まれた時からここにいた。ババアにぶたれることはあるけど、オレにはそれがフツウの日常だった。
「彼はロイ君よ。皆仲良くしてね。」
…………そんなある日、ババアに連れられて来たアイツを見て感情が乏しい俺の心がざわついた。
アイツは、今にも消えてしまいそうな目をしていた。全てを諦めてしまった、そんな目。アイツを1人にしちゃいけない………そんな気がした。
「俺が笑わせてやる。」
「ずっと一緒にいる。」
だから、こんな言葉がでてしまったんだ。
[*逃げる][堕ちる#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!