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DEATHGAME



結局その日は何も起こらず、時間を過ごした。

そして、夜が明け、翌日。



「リ、リン君、今日も行くの?」



オレは気になっていたことをリン君に聞いてみた。


行かないと言ってくれ〜。



「おう!当たり前だろ!」



お〜の〜。わかってたけど、わかってたけどね〜。はぁ。

……しょうがないか〜。



「そ、そっか、でも僕、今日はいけないんだ…。」


「えっ、何かあんのか?」


「う、うん。僕、仕事が遅いから、居残りなんだ…、ごめんね?」



キミ達に付き合ってられないだけだけどね〜。



「そうなのか…、うん、わかった!」



リン君は少し寂しそうに笑った。


いい子なのは、わかるんだけどね〜。前に見た、リン君の資料を疑うほどに。

リン君の罪は殺人。

でも、あの子にそんなこと、できるのかな〜?知れば知るほど信じられないよ〜。



「ロイなら、やれるさ!頑張れよ!」



……ホント、謎だな〜。












「今日もリン君達、やるらしいよ〜。売人探し。」



いつもの部屋に来たオレは、ラウドにそう伝えた。



「………俺が言った言葉は聞いてなかったのか?」


「意味なかったみたいだね〜。」



ラウドは心底呆れているようだ。



「あの子達がちょこちょこ動き廻ってると〜、こっちの調査ができないんだよね〜。」


「はぁ、アホども…。」


「………ねぇ、ラウド?何も知らない兎ちゃん達とちょ〜っと遊んできてもいいかな〜。」



ラウドはオレが言いたいことを理解し、口角を上げた。



「……あぁ、手加減してやれよ。」


「てかげんってな〜に?ふふ。」



これからのことを考えて笑みが溢れる。





鬼はオレ、逃げるのは3羽の可愛い兎。



「10秒数えたら行くよ〜。逃げないと……食べちゃうぞ。」



キミ達に、夜の恐ろしさを教えてあげるよ。



いーち、にーい、さーん、しーぃーーー……



ロイside end




[*逃げる][堕ちる#]

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