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DEATHGAME



その日の夜。囚人達の就寝時間がやって来た。いつもなら全員、自分の房に戻って寝ていただろう。

しかも、今日は違った。



「よーし、アレク、ナフス、ロイ、準備はいいか!?」


「あぁ、行くか。」


「俺も大丈夫だぜ。」


「………。」



クスリの調査に行く気満々のこの三人。リン君を中心に意気込んでいた。


オレも行かなきゃいけないのかな〜?この子達のノリについて行けないよ〜。調査はオレ達の仕事だし〜、首突っ込んで欲しくないわけよ〜。



「ロイ、どうした?腹でも痛いのか?」


「い、いや、何でもないんだ!い、行こう?」



リン君ってホント目敏いな〜。人の変化にすぐ気付いちゃうんだから〜。気、抜けないよ〜。


そんなこんなでオレ含め、四人は深夜の刑務所探索にのりだした。


唯一、ラウドに合える時間なのに〜!グスン。







深夜は昼間とは全く違う空気が漂っていた。冷たい風が肌を突き抜ける。



「ろ、ロイ、だ、大丈夫だよな…何も出ないよな…?」


「ナフス、何もって…?」



ナフスがオレに近づいて、震えながら聞いてきた。



「お・ば・け……だろ?」


「アレクさん!笑わないでください!」



アレクが言った言葉に、真っ赤な顔で怒るナフス。



「ハハ!ナフス、おばけが怖いのか?」


「リンまで!っロイは俺の気持ちわかってくれるよな!?」


「な、ナフス……。」



相変わらずビビりのナフスに笑顔がこぼれる。



「ったく、おばけなんかいるわけねぇだろ?ガキじゃあるめ「ガタン」ー……し?」



「ガタン…」



「「「「!!!!」」」」



オレ達以外には活動しているはずのないこの空間に、音が飛び込んできた。音の出所は扉。

ゆっくりと扉が開かれるのを、誰一人動かず、唾をのんでむかえた。



キィ…、








「……お前達、何をしている?」



そこにいたのは長身に均等の取れた体つき、艶のある真っ黒な髪の毛、そしていつも変わることのない表情。



「ら、ラウドさん!?」


「はぁっ!?てめぇかよ!!」


「……びっくりした。でも、おばけ以上に怖い人でた!」



お、オレはラウドだってわかってたけどね〜。べ、別にビビってないし〜。


「だから、何なんだお前等は……。」



顔を変えず、呆れた声を出すラウド。



「で、なんでてめぇはこんな時間にうろついてんだよ。」



落ち着いたアレクがラウドに詰め寄る。



「………それは俺の台詞でもある。」


「あ゛ぁ?」



両者、無言の睨み会いが続く。


「いい加減にしろってお前等、話しが進まねぇよ!」



以外にも、それを止めたのはリン君だった。




[*逃げる][堕ちる#]

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