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DEATHGAME



次の日、オレ含め、リン君、ナフスがアレクの房に呼び出された。



「アレク、どうしたんだ?何かあったのか?」



リン君が聞いた。



「いきなり呼んで悪いな。今日はお前達に話しておかなければならない事がある。」



真剣な顔のアレクにただ事じゃないと悟る。



「昨日、リンに襲い掛かってきた変な男がいただろ?」


「あの気持ち悪い奴か。」


「ソイツはあの無愛想野郎が持っていったが、実は男が倒れていた場所にこんなモノが落ちていたんだ。」



そう言って、取り出したモノは、最近見に覚えのありすぎる白い錠剤。



「それは何ですか…?」



ナフスが不思議そうに問いかける。



「俺の考えでは、おそらくこれは………麻薬だ。」


「「!!」」



ナフスとリン君は驚嘆した。


オレは知ってるからね〜。驚かないよ〜。

で〜も、バレちゃったよ〜。これって極秘じゃなかったっけ〜?やばくな〜い?



「あの男の行動から言ったら、それしか思い付かない。」


「麻薬って、何で刑務所にそんなモノがあるんだよ!おかしいだろ!」


「誰かが手引きしてるとしか考えられねぇな。」


「っ、」


「俺が言いたいのは、お前達も安全とは言い切れねぇわけだ。だから、気をつけろよ。」


「…はい。」


「わ、分かりました。」


「決して誰も信じるな。特に他のエリアの奴等はな、ってリン?」



オレとナフスは返事をしたが、リン君はうつ向いて何を考えているかわからない。


……な〜んか、嫌な予感がするんだよね〜。



「決めた!!」



リン君は大きな声をだしながら、顔を勢い良くあげた。



「俺達でクスリを売っている奴を捕まえよーぜ!」



あちゃ〜。言うと思ったよ〜。面倒なことになったな〜。



「リン、そんな危険なこと、お前にやらせられる訳ねぇだろ。」


「何でだよ!?誰かがやらなくちゃいけねぇだろ!?」



今、オレとラウドがやってるんだけどな〜。



「これ以上、被害者をださせねぇ!!」


「リン……お前。」


「前にも言ったけど、俺はこの、腐った刑務所を変えたいんだ!!」



リン君の言葉に全員が黙る。沈黙が続く。
それを破ったのはアレクだった。



「はぁ、お前には負けた。俺も手伝うぜ。」


「アレク!いいのか?」


「お前を一人に出来ねぇしな。お前はオレが守る。」


「っ!!…ぁ、ありがとな!」



お熱いね〜。もう二人でやっててくださ〜い。

ナフスはいい子だから、そんなことしないよね〜。



「……リン、俺も手伝わせてくれ。」


「ナフスぅ!!?」



ナフスからのあまりにも衝撃的な言葉に、思わず叫んだオレ。

いやいや、ナフス?嘘でしょ〜?



「ナフス、お前はいいんだぜ…?こないだの事もあるしな。」


「いや、リンが俺のために助けに来てくれたように、俺もリンの助けになりたいんだ。」


「!!……ありがとう!ナフス!」



ちょっとまて。

いい話で終わらせないで〜。ホント困るよ〜。自由に動けなくなっちゃった〜。









「………君達には、分からせないといけないかな〜。」



盛り上がっている三人には、オレの呟きは聞こえなかった。



[*逃げる][堕ちる#]

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あきゅろす。
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