DEATHGAME
ロイside
「「くすり?」」
「うん。最近この刑務所に出回ってるようなんだ。」
ここは看守長室。オレ達二人は看守長さんに呼び出されていた。
「くすりって、麻薬のこと〜?」
「そうだよ。これを見てくれる?」
そう言って、看守長さんは透明な小さな袋を取り出した。その中には¨白い錠剤¨。
「これが実際に流されている薬さ。強い幻覚作用がある。もう何人かは手遅れだよ。使いモノにならない。」
「ありゃりゃ〜。」
「……ふん。」
薬ね〜、くだらないな。興味ないし〜。
ラウドも同じようで、興味なさそうにしている。
「で〜?看守長さんはおれ達に何をしてほしいの〜?」
この人がそれを言うためだけに呼ぶわけないしね〜。嫌な予感がするよ〜。
「そのとおりだよ。今回君達にしてもらいたいことは、薬の売人を見つけて欲しいんだ。」
「はぁ〜?」
何言ってんの〜?それはオレ達の管轄外でしょ〜?
「ふざけんじゃねぇよクソじじい。ついにボケたか?」
「本気と書いてマジと読む。」
「しね。」
「………ロイ君、泣いてもいいかな?」
あは!やめてよ、めんどくさい。
「とにかく、よろしくね。これは命令だよ。」
一応雇主だしな〜。
「いいけど〜、手がかりはあるの〜?」
なければ調べようがないよ〜。
「ん?ないよ?」
あったらここまで苦労しないよ〜。と笑う看守長さんを殴らなかったオレは偉いと思う。
………ラウドは蹴り飛ばしてたけど。
[*逃げる][堕ちる#]
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