DEATHGAME
それでいい
「弟、妹の為に盗みを働くお兄ちゃんか。いい話じゃないか。」
「……。」
「おや、無視かい?悲しいなぁ。」
「……。」
「君の弟君達、無事に保護されたよ。今は孤児院にいる。」
「っ本当か!?」
「やっと口をきいてくれたね。うん。だから、大丈夫だよ。」
看守長と名乗る男の言葉を聞き、少し肩の力が抜けた。
「………ぁりがとぅござぃます。」
「クス、どういたしまして。………それより、本題に入ってもいいかな?」
本題?なんだ?
「この3枚のトランプの中から1枚ひいてくれる?」
突拍子のないことに驚きながらも、1枚ひいた。
「ハートのA?」
「ほう、君はハートか。」
えっ、どういうこと?ハート?
「まぁ、詳しいことは行けば分かるよ。」
適当すぎるだろ。いいのかそれで?
「君はここで新しい生活してみてもいいんじゃないかな?」
「?」
「そう思えばここも楽しくなるかもしれないよ。」
新しい生活、か……。それもいいかもしれないな。
じゃあまずは友達を見つけようか。
「俺はナフス。よろしくな。あんたは?」
「……………………ロイ。」
(愛、慈悲、罪、進歩)
[*逃げる][堕ちる#]
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