[携帯モード] [URL送信]

波瀾万丈学園生活

「そろそろ行かないと遅れますね。」


男性は最初の時の落ち着いた感じに戻った。

…ていうか、今何時なんだろう?


「今は、ちょうど9時くらいですね。」


「え?!
嘘!
もう、そんな時間?!」


やばい!

約束の時間より三十分も遅れてる!

ていうか、なんで時間気にしてんのわかったのかな?

「声に出てましたよ。」

え?!
マジで?!

わぁー!
恥ずかしい!

はっ!

てか、今の答え方…ひょっとしてまた口に出してたんじゃ…。


「クスクスクスッ。
百面装とは…。
あなたは、本当に面白いですね。
気に入りましたよ。
ですが…そろそろ動かないと、時間がさらに遅れてしまいますよ?」


男性がそういった瞬間俺はハッと思考を戻した。


そうだよ!
これ以上遅れたらマズいじゃん!
よし!
取り敢えず…今からでも急いで理事長室に向かおう!

「すいません。
俺のせいで遅くしてしまって…。
えーっと…。」


「東雲 幹人です。
幹人と呼んでください。
それと、別に遅くなったのはあなただけのせいではないのですから…そう気を落とさないでください。」


い…いい人だ。

「あ…ありがとうございます!
でも、一応俺も時間遅らせたことに変わりはないから…。
本当にごめんなさい!
それと、これからよろしくお願いしますね!
幹人さん。
ニコッ。」


「かあぁぁぁぁぁ///!(先ほど近くで見た時よりも可愛いらしいです///!)」


あれ?

幹人さんまた赤くなった?

なんでかな?

「ガシッ。
ゆ…優季様!
その笑顔、決して不用意に見せてはダメですからね!」

「え?!
あ…はい!」

いきなり両肩掴まれたかと思ったら忠告された。

…俺の笑顔…そんなに気持ち悪いのかな?

よし!

これからは不用意に笑わないように、気をつけようっと!

[*前へ][次へ#]

4/5ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!