波瀾万丈学園生活
4
「そろそろ行かないと遅れますね。」
男性は最初の時の落ち着いた感じに戻った。
…ていうか、今何時なんだろう?
「今は、ちょうど9時くらいですね。」
「え?!
嘘!
もう、そんな時間?!」
やばい!
約束の時間より三十分も遅れてる!
ていうか、なんで時間気にしてんのわかったのかな?
「声に出てましたよ。」
え?!
マジで?!
わぁー!
恥ずかしい!
はっ!
てか、今の答え方…ひょっとしてまた口に出してたんじゃ…。
「クスクスクスッ。
百面装とは…。
あなたは、本当に面白いですね。
気に入りましたよ。
ですが…そろそろ動かないと、時間がさらに遅れてしまいますよ?」
男性がそういった瞬間俺はハッと思考を戻した。
そうだよ!
これ以上遅れたらマズいじゃん!
よし!
取り敢えず…今からでも急いで理事長室に向かおう!
「すいません。
俺のせいで遅くしてしまって…。
えーっと…。」
「東雲 幹人です。
幹人と呼んでください。
それと、別に遅くなったのはあなただけのせいではないのですから…そう気を落とさないでください。」
い…いい人だ。
「あ…ありがとうございます!
でも、一応俺も時間遅らせたことに変わりはないから…。
本当にごめんなさい!
それと、これからよろしくお願いしますね!
幹人さん。
ニコッ。」
「かあぁぁぁぁぁ///!(先ほど近くで見た時よりも可愛いらしいです///!)」
あれ?
幹人さんまた赤くなった?
なんでかな?
「ガシッ。
ゆ…優季様!
その笑顔、決して不用意に見せてはダメですからね!」
「え?!
あ…はい!」
いきなり両肩掴まれたかと思ったら忠告された。
…俺の笑顔…そんなに気持ち悪いのかな?
よし!
これからは不用意に笑わないように、気をつけようっと!
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