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☆君といっしょ☆

私は朝起きるとエースの部屋で寝ていた。





パッ





起き上がってみるけれど、エースの姿がなかった。





ガチャッ






「んあっ、起こしたか…!?」


リカはエースを見て安心したが、昨日のことを思い出すとエースの顔が見れなかった。


『今起きたの…昨日はその…ありがとう』


照れがうつったのかエースもそっぽをむいてしまった。


『どこ行ってたの?』


「あーちょっと腹へったから飯食ってた。」


そう言って床に座った。


エースの部屋はマルコやサッチの部屋とちがって物がたくさん置いてある。


はっきりいってきたない。


「昨日おまえ…」


エースの声でハッと我にかえった。


「泣き止んだと思ったら寝てたんだよ(プハッ」


エースは爆笑していた。


カァ…///


『そんなに笑わなくってもいいじゃん…///』


リカはプーと頬っぺたをふくらませたら、エースはわりぃわりぃと言って謝った。

「んじゃあ昨日の理由話せよ...」


また真剣なエースの顔を見ると、ドキドキしてしまうのは泣いて腫れた目のせいなのか...


リカは不思議に思った。


『…(話さないとダメだよね…)』


リカは昨日マルコに告白したこと、ふられたから泣いていたこと、全てをエースに話した。


話しをしている途中エースが炎のように熱くなっていたのはきのせいではなかった。


「マルコはそんなこと言うやつじゃねーけど…どうかしてるぜ…」


そう言い、サッチから作ってもらったケーキをムシャムシャ食べていた。


『……』


「一口いるかっ?」


『?!』


まさかエースから言ってくれるなんて思ってもいなかったからすごく嬉しかった。




パクッ




サッチが作ったケーキは本当に美味しかった。











ムシャムシャ…ゴクッ


しばらく沈黙が続いた後エースが口を開いた。


「なぁ…二人でいたら寂しくねーと思うぜ…」


ニヤッとしながらエースはリカの方を向いた。


『?!…(もしかして告白されたの…?!)』


リカは焦る気持ちを隠して冷静に言った。


『同情してくれなくてもいいよ…』


「別にオレは同情なんかしてねぇよ…」


「ただ…一緒にいてぇだけだよ」


エースは小さな声でつぶやいた。


『…///』


そうエースが優しくしてくれると、また涙が出そうになる。









トントン


ガチャッ


「リカ…いんだろ?」


そこにはサッチの姿があった。


「おーサッチじゃねぇか、リカに用か?」


エースが陽気に返事するが、サッチはそれをスルーしてリカのところへやってきた。


「リカ…ごめん!!オレのせいで…」


急にさっちが謝ってきたのでビックリした。


『…な、なんで謝るの?』


だいたい予想はできていたが一応聞いてみた。


「オレが…無理やり告白しろなんか言ったから」




ズキッ




心が痛んだ。


別にサッチのせいではないのに…


「だからオレ、マルコにちゃんと言っといたから!」



『(…何を…?)』


リカは一瞬暗い表情になった。


『もう…大丈夫だから!なんもなかったし…』


最後は笑顔で言ったつもりだったが、顔が笑っていないことは、エースとサッチから見てバレバレだった。




「…そんじゃぁな…」


サッチはそれだけ言いでていった。


そんなつもりじゃなかった。


リカは皆とこれ以上気まずくなるのは本当に嫌だった。


サッチとも…


マルコとも…


エースとも…









『じゃぁ私もそろそろ部屋帰るね。』


そういって出て行こうとしたとき、エースが言った。


「あっ、ちょっとまってろ!」


『??』





「これ…遊園地のチケットだ、明日気晴らしにでもいかねぇか?」



エースはそう声をあげていった。


『気晴らしって…自分が行きたいだけなんじゃないの?』


ついエースの行動がおもしろくてクスッと笑ってしまった。


「…やっと笑った。」


エースも二カッと笑いながらそう言ってくれた。


『!!///』


照れながらもエースの顔を見ると、エースは
明日朝甲板集合だ!

とだけ言ってドアを閉めた。









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