☆君といっしょ☆ 3 朝10時甲板の前にはマルコが待っていた。 マルコを見つけて走ってくるリカの姿はマルコから見てすごく愛らしかった。 『ちょっと遅くなっちゃった(汗』 「いいよい…というかリカその格好寒くないかい?」 リカは久々にオシャレができると思いあまり服を着込んでこなかった。 『さ、寒い…けどオシャレしたかったから…』 しどろもどろに言うリカにまたマルコは愛らしく思った。 「んじゃあこれ上からはおっとけい。」 バサッ マルコはそう言ってリカの頭の上に自分のジャンバーをポンとおいた。 『…あ、ありがとう///』 すると白ひげが部屋からでてきた。 「オヤジィ、今からリカと買い物行ってくるよい。」 マルコがそう白ひげに言うと白ひげは、 気おつけていけよ とだけ言い、マルコとリカを船からおろした。 リカはまず町の広さにビックリした。 『ひろーい!!こんなに大きいお店はじめて!!』 リカは町にこれたことが、嬉しくてついはしゃいでしまった。 「はしゃぎすしだよい…」 マルコにそういわれいつもなら恥ずかしいと思うが、今はそんな気にもなれなかった。 「今日は一段と人が多いな…リカはぐれんなよい?」 …… …… 「リカ??」 −−−−−−−−−−−− リカはついしゃいで人ごみの中へ知らずに入っていってしまっていた。 『…あれっ?マルコさん…?(ヤバイ…はぐれちゃったかも…。)』 辺りを見回してもマルコの姿はない。 『(どうしよう…、私が一人ではしゃいじゃったからだ…)』 声をあげてマルコを探そうとも、人が多すぎてすぐにかきけされてしまう。 『(どうしよう・・・)』 泣きそうだ そして人ごみの中うろついていると誰かにパッと手をつかまれた。 『!?』 さっきまで涙がでてきそうだったが、いっきにひいてしまった。 「リカ!!はしゃぐのはいいけどあんまり離れるなよい…!」 その手はいつもの温かいマルコの手だった。 つかまれた時は誰だかわからない人だったから恐怖心はあったが、それがマルコの手だとわかると安心感といっしょに申し訳なさもおきた。 『ゴメン…ナサイ(シュン』 マルコはそんなに怒ったつもりはなかったが、2人の間には気まずい空気がながれた。 「まぁいいよい。そのかわりしっかりつかまっとけよい。」 ギュッ マルコは握った手をもう一度強く握った。 『///うん。』 そんなマルコの行動ひとつでリカはなんだかわからないけど体の中がすごく熱くなった。 そして買い物してるうちに2時間くらいがたった。 「ちょっと飲み物買ってくるよい。」 マルコがそう言いお店の中に入っていった。 リカは1人になり、ボーっとしていると男の人が女の人にキレイな花をわたしているのが目にはいった。 『(わーキレー。)いいなぁ…。』 なんてリカは1人で思っていた。 するとほっぺたに冷たいものがあたった。 『キャッ!つめたっ!』 「そんなに冷たかったかい?(笑」 マルコは少し笑ながら、リカにジュースをわたした。 『マ、マルコさん///。あっジュースありがとー。』 リカはジュースがいつもより美味しく感じた。 リカがてれるとこっちまでうつるのが嫌だった。 だから、そういう時はリカの頭をいつもくしゃくしゃなでた。 「んじゃあ行くよい。」 そう言ってマルコが手をだしてくれるのがリカにとってすごく嬉しく感じた。 −−−−−−−−−−− 夕方の7時がすぎた。 あたりはだいぶ暗くなってきた。 リカはだいぶ服を買い、マルコにも少し持ってもらったりした。 『そろそろ帰ったほうがいいかなぁ…?』 「そうだな。もう買うものはあいかい?」 『もう十分だよ。今日はありがとー。』 リカはマルコのほうを見てニコッと笑い言った。 「///…あっちょっと待つよい。」 『??』 … …… ……… 『あっ!!』 マルコの手には小さな可愛らしいピンク色の花があった。 そしてそれをリカにわたした。 『かわいー!!…(あれっもしかしてさっき私が言ってたの聞こえてたのかなぁ…///)』 「リカはこういうのが好きなのかい?」 マルコは照れくさそうに笑いながら言った。 『ありがとう。なんか今日はマルコさんにいっぱいありがとうって言ってるなぁ。』 「まぁ楽しんでもらえたら十分だよい。」 またマルコは笑いながら言った。 「オレはあんまり女がどうすれば楽しむかわかんないからねい…。良かったよい。」 『そんな…ぜんぜん…(ていうかむしろ私はマルコさんといたら安心するなぁ。)』 そんな話をしながら2人は船にもどった。 船に戻るともうすっかり暗くなって部屋に戻り、リカは今日のことを思い出した。 ベッドの上に服をならべ最後にマルコからもらった花をおいた。 『かわいーお花…。』 そんなひとり言を言ってしまうほどだった。 [*前へ][次へ#] |