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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜守護の光〜
extra2 19



なのは
「運転おつかれ、フェイトちゃん」

フェイト
「うん」

『ふぅ……』





コテージに到着し、軽く溜め息を吐く




遠く……

いや、案外近い所から仄かに肉の焼く匂いがしてくる

それと一緒に、鉄板で焼く音も聞こえる

バーベキューでもやっているのだろう

多分アリサ達がやっているのだと思う




フェイト
「《慎、なのは》」

『《どうした?》』

なのは
「《なに?》」





フェイトの声が頭の中に響く

表情がいつもと違い、何か申し訳なさそうな顔をしている

また、いらない心配事だろうか





フェイト
「《もっと、ゆっくりしたかったんじゃないの?》」

なのは
「《うーん……》」





なのはと顔を合わせて苦笑い

あながち、間違っていはいないのだが

大きなお世話だ

まぁ、自分達が出発すると言ったタイミングが悪かった

フェイトが着てから直ぐにだったから

変に罪悪感を覚えてるみたいだ





『《気にしなくていい》』

フェイト
「《でも、久々に帰って来たんだから……》」

なのは
「《大丈夫だよ、少しでも元気な姿をみられたからね》」

『《お前、リンディさんに折角帰って来たんだから泊まっていきなさいって言われたら、泊まるのか?》』

フェイト
「《……分かった。帰ってからもまだやることあるからね》」

なのは
「《そういうこと。やること終わったら、今度はちゃんと帰って来るよ》」




ごめん、と最後に一言だけが頭の中に響いた

この仕事が終わっても、まだまだやることがある

今度来る時はちゃんとゆっくりする





この事件が終わったら

後は、自分の中のゴタゴタが片付いたら




キャロ
「あれ、ちょっといい匂いが……」

エリオ
「うん」

フェイト
「はやて達が、晩ご飯の準備してるのかな?」

『……』





匂いも近くなっているから、アリサ達で間違いないだろう

はやてとアリサ、すずかだけで頼みたい

奴なら非常に不味い

シグナムとヴィータも警戒してるようだ







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