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待ち合わせ場所を変えよう。
手塚はさっきの母親の話を聞いてすぐそう思い携帯電話でリョーマに電話をかけているのだが…。
いくらかけてもつながらない。
たぶん電源を切ったままの状態なのだろうと思った。

リョーマは電源を切ったままにしておいて入れるのを忘れる事が多くあるのを俺は知っている。
しかしこのままだとリョーマを危険な目にあわせてしまうかもしれない…。


そう考えた手塚は待ち合わせ場所に行く前にリョーマの家に寄っていくことにした。
そうすればリョーマはまだ待ち合わせ場所にはいないで家にいるはずだ。
早めに迎えに行こう。
そう考えていたのだが、そう簡単に物事は行かなかった。


手塚は5時には家を出てリョーマを迎えに行こうと思っていた
リョーマの家には30分もしないうちに着く。
そう思って家を出た。




しばらく歩いていると進行方向の大通りの道路に何やら人ごみが見えた。
なにかあったのかと近づいてみると
車同士がぶつかって交通事故を起こしていたらしい。
しかもぶつかった車2台にまた後から来た車がぶつかりと凄い状況になっていた。

その様子を見ただけで嫌な予感が走った。
そしてふと道路の脇に目をやると案の定
「この先、事故により通行止め」の文字が書かれた看板が立てかけられていた。

手塚はその看板を見た瞬間にもと来た道を走って戻っていた。
このいつも通る道が通行止めとなると遠回りをしてリョーマの家に行かなければならない。
今来た道とはまったく反対方向を通らなければいけないためいったん家まで戻らないといけないのだ。

間に合わない。
そんなの分かっている。
だが神社も結局遠回りをしていかなければならない場所にある。
手塚はとにかく走ってリョーマの家へと急いだ。












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