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季節は夏。
夏といえばマヨネーズ・・・じゃなくて夏祭り。
そう今年も夏祭りが青学の近くにある神社で行われるのだ。


そのことは不二と菊丸から教えてもらった。

俺はどちらかというとそういうものは苦手で去年の夏祭りにもいかなかった。
だが今年は違う。
何が違うかというとリョーマの存在だ。
去年はいなかった。が、今年はリョーマがいる。
たぶん行きたがってるであろう恋人をいつ誘おうか手塚は悩んでいた。



「オチビは手塚と一緒に夏祭り行くんだろ〜?」
そんなことを考え込みながら部室で着替えをしていた手塚の後ろで菊丸が呑気な声でリョーマに話しかけていた。


やめてくれ菊丸。
まだ誘ってもいないのにそんなことを聞くと微妙な雰囲気になるだろう。
でも、この流れで誘えば問題ないか・・・。

手塚はそんなことを思いながらリョーマの方をチラッと見た。


「別に。部長がそういうの苦手だから俺別に行きたくないし」
リョーマは着替えをしながらそう答えた。
まさかの答えに手塚はまた誘うチャンスを逃してしまった。


でも本当のことを言うとリョーマは手塚と夏祭り行きたかった。
一緒に金魚すくいとかやったりしたいとも思っていた。
だけど、手塚が苦手なことに無理やり付き合わすのも嫌だし、物わかりのいいふりをしていた。

そんなリョーマの気遣いに手塚はまたリョーマに惹かれていた。
普段は生意気ばかりのくせにここぞというときにあまり甘えてこない。
彼なりに迷惑をかけないようにしているのは分かるがそれは手塚にとっては逆に淋しい。



そこで手塚は決心したのだ。
リョーマを夏祭りに誘って思う存分甘やかしてやろうと。





 

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あきゅろす。
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