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日常編?
寝覚め最悪
「うぅ…ん―――」

リボーンはぼーっと視界に入る天井を眺めた。
黄土色に近い天井は寮のリビングになっている筈だ。よく見てみると、リボーンが眠っている所は黒革のソファーだった。リボーンが使っている部屋のリビングには無い。それに、昨日だっていつも通りベッドで就寝した。

―――ここ…スカルの部屋じゃねぇか?

辺りを見回してみるとパソコンが何台も置いてあって、床には客人を持て成す所以外に張り巡らされた回線。間違いなくスカルの部屋だ。

―――寝ぼけて…スカルの部屋に入りこんだか。

そんな訳ないなと、朝からベタ付く汗を洗い流すためにリボーンは寮に取りつけられている風呂場へ向かった。イタリアの気候は涼しい方だが、最近は温暖化が進んでか朝から暑い。
ホテルでは洗面所とカーテンで仕切られている程度だが、ここはその2つドアで隔てられている。
脱衣所兼、洗面所に来て肌着を脱いで―――思考を止めた。

―――スカルの…タンクトップ…?

ひょろっとしているスカルの体型では洋服のサイズは違い、リボーンは着られない。
顔を上げて横を見れば、鏡。
鏡に映ってるのは…―――。

「え…―――」


『スカル』だ。
普段のメイクが施されていないが、何処からどう見ても『スカル』が鏡に立っている。


「うおっ?!」

―――?!?!?!

声まで完全にスカルである。
洗面台に掴み掛ってからもう一度目を凝らして鏡を見る。目を閉じてから頬を引っぱたく。もう一度目を開けても、そこに居るのはスカルだった。

「なんっ―――」



何があったぁああ?!!?



『寝覚め最悪』end

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