x 詩ウタウハナ花 x
§ao§
解れた糸にすがるように
疲れた躯を横たえた
愚かな夢から醒める前に
コロシテくれたら楽なのにな
閉じた瞼 歪む笑顔
声に出せば 忘れる名前
知らないなら
その方が良かった
知らないまま
亡くせたら良かった
灯りを消せば夜が明ける
また寂しい朝を迎える
痛む場所すら解らなくて
虚ろな瞳で空を見た
抜けるような 深い蒼が
残酷な程に清々しい
知らないよ
こんな痛みなんて
知りたいよ
何を無くしたのかを
深い蒼は窓の外に
広がってるだけで
何も答えてはくれなくて
ただ残酷な程に…
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