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額から伝わる温かさ(HH/キルア)



「…。名前」

心地のいい声が私の夢の中で聞こえてきた

この声は…


「キルア様!!?なっ…何でここに…」

名前はベッドから思い切り起き上がる

「ノックしても出ねーから勝手に入ってきたんだ」

ニっと笑うキルアを見て名前は少し頬を赤く染めた


「えっと…何の用でございますか?」

「うん。俺今日この家でてくから挨拶しに来た」

「出てくって…そんなことしたらっ…!!」

「だーいじょうぶ」

「!?」

名前の言葉を遮ってキルアは名前の口に人差し指を優しくあてた


「俺、これでも一応期待されちゃってる殺し屋だぜ?ちょろいちょろい」

「でも、もし途中でつかまったら…」

「そん時はそん時。上手くやるさ」

楽しそうに鼻歌を歌うキルア様を見て私はとても不安になった


だってもうキルア様と会えなくなってしまうかもしれないんだから

これが最後になってしまうかもしれないんだから


それにもしまた会えたとしてもこのままの関係

どうせ叶わないこの想い──…



「そのうちまた戻ってくる
名前のことは忘れねーよ!」

キルアは名前の髪をぐしゃぐしゃにする




「…約束、してくれますか?」

「約束?」

「はい」


私は一息入れてからキルア様の目を見て今にも壊れそうな声で言った



「また…またキルア様にお会いできたとき
私の気持ちを聞いてくれますか……?」


まだ気持ちははっきりと言わない

今言えば何かが壊れちゃいそうだから


「いいぜ。絶対戻ってくるからな!」


そういってキルアは名前の額にキスをしてから部屋を出て行く



 (大丈夫)


 『額から伝わる温かさ』


***
キルアは可愛い
ゴンと一緒に楽しそうに遊んでると和むよ



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