もう一杯/リョーマ
「はい、、リョーマ君牛乳!」
「…うぃーっス」
リョーマ君とは、この青春学園男子テニス部唯一の一年生レギュラー
すっごく強くて実力はあるんだけど…
背が小さい
私もそんなに大きい方ではないのだけれど…
リョーマ君はさらに小さい
「おー、またおチビ牛乳飲んでんの?」
「毎日毎日よく飲むよなー」
英二先輩と桃城君がリョーマ君をおちょくる
「うるさいっスよ」
乾先輩のノルマを頑張って達成してるみたいだけど、なかなか伸びないみたい
やっぱり背が小さいって言われるのは嫌だよね…
とか、いろんな事を考えていたらどうやらボーっとしていたみたい
「名前先輩?」
「え、あぁ…。ごめん、ぼーっとしてたみたい」
苦笑まじりに誤魔化してはみたものの直ぐに勘付かれてしまった
「───俺の背ですか?」
「あ―…」
私は言葉を失ってしまう
「別に気にしなくていいっスよ。そのうち伸びるし…
きっと名前先輩だって直ぐに抜かしますから」
私の目を見てそういうリョーマ君
そして聞こえるか聞こえないかぐらいの小さい声で呟く
「そしたら名前先輩の隣に並んだって変じゃないし」
でも私にはちゃんと聞こえていた
「え?どういう…」
「!」
聞こえてたんスか…と言うと見る見るうちにリョーマ君の顔は赤くなっていく
…あ
それってもしかして'男'としてっていう意味?
確かに今のままじゃ姉弟みたいだけど…
「じゃあ…。じゃあ、早くわたしを追い越してね?」
「…ういっス!」
私の生意気な王子様
早く早く私を追い越して
(先輩、それじゃあ牛乳…)
『もう一杯!!』
***
リョーマ、安心しろ!
管理人と同い年でリョーマより背が小さい男子いるから!w
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