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日直ですから!(幸福喫茶/一郎)



長い睫毛

サラサラの髪の毛

整った顔

「……」

私の目の前で眠っている彼の名前は西川一郎君

私は今日、この人と日直というわけで放課後にも関わらず教室に残っている

…が、教室の戸締りをしているうちにいつの間にか彼は寝てしまったのだ

「ねぇ、起きてよー…」

そう言って体を揺さぶったときだった

ゆすった時に制服から生徒手帳が落ちたみたい

「わっ…落ちちゃった。ん…?」

床に落ちた生徒手帳は、ちょうどとあるページを開いていた

「なになに…」

そのページに書かれていた内容を読むと信じられないことが書かれていたのだ

「…食べ物をあげると起きるの…?」

そんなバカな、と思いつつもそれしかわかっている方法はない

名前はポケットにあった飴玉を一郎の口に入れた

「…あー、おはよう」

起きたぁあぁぁあ!!?

「嘘ぉ…っ、じゃなくてこれに一言書いて!」

日誌を渡すと一郎はスラスラと書き始めた

「はい。俺、バイトあるから後よろしく」

「え!?もう書けたの?
って…もういない…」
あーぁ

せっかく日直が一緒になっても意味ないじゃん…

ろくな話してないし、仕事ほとんど私がやっちゃってるし…

「そういえば何て書いたのかなぁ」

日直を終えて一言、なんて一郎君書けないんじゃ…と思いコメントを見る

‘ごめん。ありがとう、名前’

え…これ、日誌に書くことじゃないじゃん

ていうか私、名前で呼ばれたことなんかない───…



'名前’


「‘一郎'君!!」


(今日の私は幸せだ)
(だって……)

『日直ですから!』




***
たまたまページが開くなんてありえねぇw
ストパーかけた一郎君のが好きだ

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あきゅろす。
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