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バスに揺られて


いくら僕だって恥ずかしいという感情はある

仁王はそんなこと百も承知なのだろうが

……それにしても皆燃えてるなぁ




争奪戦ゲームの内容は様々

山手線ゲームやしりとりからはじまり、潤の良いとこを褒めまくるゲームとか……

とにかくわけの分からないゲームが多々あった



そんなわけだから決着がつくわけもなく、結局途中で中止

そしてゲーム中に全く存在のなかった潤の様子を近くの席の赤也が見た


「…潤先輩?どうしたんスか…。!!?」

「ん、赤也。仁王は何処に行ったんだよ」

潤の様子を見た赤也は体が固まっていて

後ろを見たブン太は仁王がいないことに気付く

「おい、どうした」

「先輩ぃ…………」

赤也は弱々しい声で後ろの席を指差し、それぞれが身を乗り出して潤の席をみた


「っ………!?」

皆のみた光景

潤は後ろで寝息を少したてて可愛らしく寝ていた

それだけなら全然良いのだ

むしろ寝顔をみれてラッキーだ

しかし問題なのは隣にいる人物

………仁王だ

一緒にすやすやと寝ているのだが、潤が仁王の腕にしっかりと掴んでいる


「……ん。あ、おはようさん」

皆の気持ちを知ってか知らずか仁王は余裕のある顔で起きた

「おい、何で仁王が潤の横で寝てんだよ!?」

「いや、ゲームに飽きて潤のとこを見たら寝ててのう
だから俺も一緒に寝たんじゃ」

「理由になってねぇから!!」

「ピヨ」

ブン太のツッコミに知らんぷりする仁王

「ところでそんなにうるさいと潤が起きるんじゃなか?」

それはそれはぐっすり寝てる##name 1##を起こすことなんて出来ない

しょうがなく皆はそれぞれの席におとなしく座る



…いつの間にか幸村も寝てて良かった、そう思った仁王だった






「ふわ…よく寝た」

勝手に寝たけど、ゲームはどうなったのだろう

そう思うと隣に仁王がいた

「仁王が勝ったんだ?ってか皆寝ちゃったみたいだな」

「まぁな。皆疲れたんじゃろうな、頑張ってたようだから」

「ふーん、そっか」

仁王は頑張らなかったのか気になってしまったけれど聞くのはやめた

だってこいつは詐欺師なんだから


合宿の場所まで皆は起きなくて、僕は仁王とずっと話していた








(たまにはこんなのも良いのかも)

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