幼なじみの忠告
氷帝の校門を出て少し歩くと、僕の前に人影が現れた
「……キヨ」
さっきも言ってた、幼なじみの千石清純
会うのは一ヶ月ぶりだ
「壇君からメールが来てさ、俺の幼なじみがいるって聞いたときはびっくりした
……潤、大丈夫なのか?」
千石はとても心配している様子だ
「キヨ、あのことを知ってるのはキヨだけ。だから…
誰にも話すな。特に立海の皆には……!」
「言うつもりはないけど…青学だって来るんだぞ?」
「うん、マネジにも会ったから知ってる
でもテニス部って決まったわけじゃないだろ」
「そうだけど…」
「テニスを愛する奴に悪い奴はいない。な?」
ニッと笑う潤を見て諦めがついたのか
千石はため息をついて潤の頭を撫でる
「まぁ俺も彼らを疑うわけじゃないから…
でも、無理はするなよ」
「当たり前!それに何か良い情報入るかもだしね」
「そうだな」
小さい頃から一緒にいたキヨ
ずっと僕を心配してくれたキヨ
幼なじみっていいな、と実感した
「んじゃ、帰るとしますか」
「うん。って、あ────!!部活もう終わってる………」
「ラッキーじゃないな…」
一ヶ月ぶりのキヨとの再会
帰り道は二人で帰った
とても楽しい時間だった
キヨ、ありがとう
そして、ごめん
もっとキヨの言葉を聞いていれば良かった
幼なじみの忠告
(本当にごめんなさい)
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