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はじめまして
久しぶりの朝の部活は終わり、あっという間に放課後

そして僕は今、約束通りに氷帝学園に来ている

いつ見てもでっかいお金持ち学校だ


「んー、部室は何処だ?」

何回か来たことはあったが、そういえば部室には行ったことがない

つまり右も左も分かるわけがないのだ


そんな潤に、氷帝学園の女生徒二人が声をかける

「あのっ…立海の生徒さんですよね?どうかされました…?」

「あっ、えーと。男子テニス部の部室に行きたいんだけど…
初めてきたから僕、よく分からなくて
…もし良かったら案内頼んでもいいでしょうか?」

「っ…喜んで!」

苦笑まじりに話す潤の攻撃は、殺傷力抜群

二人の氷帝生徒はみるみるうちに顔が赤くなっている


ここの生徒さんは優しいなー←天然

立海とは違った雰囲気が少しくすぐったい




部室前につくと、潤は案内してくれた二人にお礼を言って中に入る

「今日は。──あ」

「潤!?」

入ってすぐに見えた二人の人物

一人は見たことのない男の子

もう一人は不動峰の橘杏だ


「杏、久しぶり……ってマネジだったっけ?」

「ううん。でも人手が足りないらしくて呼ばれちゃったの。」

杏とは昔、杏の兄の桔平とテニスで知り合って…それで仲良くなった

この格好のことも知っている


「そっか。──えっと君は…」

潤の視線の先にはもう一人の子がいる

「僕は山吹の壇太一ですっ!」

「僕は佐倉潤、立海のマネジ。山吹って…キヨのところだな」

「え…千石先輩を知ってるんですか?」



壇はとてもびっくりしているよう

「うん、それに仁とも知り合い
仁は空手道場が一緒でさ、よくつるんでた」

「ダダダダーン!すっ…すごいです」

「それでキヨとは幼なじみなのさ」

「へぇー、潤があの人達と知り合いってのは初耳!」

それから三人でたわいのない会話をした

…といってもテニスの話がほとんどだったけど




「おい、全員集まってるか?」

僕達が話始めて数十分してから跡部が入ってくる

「ううん。青学が来てないわ」

杏がそう答えると、小さく舌打ちをしてから跡部は潤をジッと見る

「跡部、どうした?」

「いや…お前に男装趣味があったなんて知らなかったんでな」

あぁ、跡部にはこのこと言うの忘れていた

制服で会うのは初めてだし

「趣味じゃない!ただスカートとか嫌いなだけ
れっきとした普通の女だ!」

「フッ。そんな弁解するな、分かってる」

何言ってるんだコイツは

お前が言わせたんじゃないか

「ダダダダーン!潤先輩、女だったんですかー!?」

「うん、一応は」


壇君の誤解も解けたところで、再びドアが開く



「ごめんなさぁあい!遅れちゃったかな?」
高い声

語尾にハートがついてるような話し方

キツい香水の香り


「青学の男テニのマネジ、宮内麗華でぇーっす!よろしくっ」

そういうと麗華は潤に向かってウインクする

「よし、全員揃ったな。ミーティング始めるぞ!宮内も座れ」

「はぁーい!」






(色んな意味でこれが運命の出会い)

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あきゅろす。
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