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ユッキー、たるんどる!

四天宝寺と別れたあと、ルドルフと六角のところに行ったが、信じてはくれなかった


でもこれで敵と味方はハッキリした

あとはこの後どうするか────…




…そういえばユッキーの姿がさっきから見えない

どうしたのだろう


「潤さん、大丈夫でしたか?」

「ひろ。うん、僕は大丈夫だけど…ユッキーは?
さっきから見てないんだけど」

たまたま通りかかった柳生に声をかけられ、柳生に聞いてみた


「幸村君ですか。それが……」

「…!?」


柳生から聞いたユッキーのこと

ユッキーは熱がでて、自分の部屋で寝ていたみたい

どうやら来る前から具合は悪かったみたいで…

だからバスでもみんなが騒ぐようにして、気づかれないようにしたの?

ねぇ、何で教えてくれなかった?

皆もどうして教えてくれなかった?

聞きたいことは山ほどあって、僕の頭はパンクしそうだ



「ユッキー大丈夫!?」
「……潤?どうして…」

顔は真っ赤で苦しそうな幸村

声も何だか弱々しい

「柳生から聞いた。どうして言ってくれなかったの?」

「ごめん、潤。君に迷惑かけたくなかったんだ
それに真田から聞いたよ?宮内さんのこと」

「何言ってんだよ!!そんなんどうでもいい!
僕…またユッキーが…」


溢れる涙は抑えられなくて、思い出す手術の日

治ったっていっても心配なんだ

もっと頼って欲しいんだ

僕……頼りない?



「ごめん、潤。ごめん……」

さすがユッキー

きっと僕の気持ち伝わっちゃったんだよね

でもそんな悲しい顔して欲しくないよ…


「ね、ユッキー。これからはちゃんと僕に言ってよ?」

「うん、分かった。そうだ潤
僕はこれで直接君を助けることは出来ない
でも話ぐらいなら聞くから、ね?」

優しい優しいユッキーの顔

やっぱこれがユッキーだよ


「ありがとう、ユッキー」

「どういたしまして」



そういってからパタンとドアを閉める

「え、仁王…!?」

「プリ」

何故か幸村の部屋の外には仁王が壁に寄りかかっていた

「柳生から聞いたんじゃ」

「そっか。つかどうした?」

「いんや、ただ泣いてたら慰めようと待っといたんぜよ」

「何それ…僕は泣きませーん」

からかうように話す潤に仁王も少しおちょくり始めた


「泣かせてみようかの」

「は?まじでか」

確実に泣かされるよ、仁王にいじめられたら






!

(幸村に勝てるのはお前さんだけじゃ)
(え、そうか?)

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