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VS四天王寺

「おーい、潤!」

少し先の方で僕に手を振ってる人達がいる

四天王寺のみんなだ


「みんな…どうした?」

「どうしたやない!さっきの何なん!?」

謙也が少しキツメに言う

あぁ、みんなも信じてはくれないのか

謙也だけでなく全員が僕に怒りの目を向けているのだから

「ごめん…なさ…い」

さすがに今までと違う

怖い…なぁ




「ホンマにいいかげんにせぇよ!」

バッと白石の手が高くあがる

殴られる、と思ったのだがどこも痛くない

かわりに頭の上に暖かい手がある


「え…?」

「さっきのは潤やったわけやない、ちゃうか?」

「うん、僕はやってない、けど…」

みんな信じてくれるの?

「そげならちゃんと言わんと。な?」

千歳が優しく笑っていて、みんなもニッコリ笑っていた

僕のこと信用してくれてたから怒ったのか…


「そっ、か…。ありがとう、みんな」

「潤があんなことするんなんてありえんもんなっ」

「そうそう。ま、俺らは最初からわかっとったもんなぁ」

金ちゃんの言葉に三年生はうんうんと頷く

「あぁ、でも先輩らめっちゃ心配して慌てとりましたよね
特に謙也先輩」

「な…!そないなこと言うんやないっ」


光の発言で三年生は一部を除いて少し顔が赤くなった

謙也の場合は真っ赤なのだが


「ホンマのことですわ」



「そういえば…何で信じてくれるの?」

「何や、まだ気にしてるんか。お前のこと見とれば分かるんや
そない卑怯なことするやつじゃないって」


そんなもんなのか…?

「でも、ありがとうっ」

「お前も男ならメソメソすんなや」

あ…



VS!?

(最初みんなを疑ったから僕の負けっ)

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