[携帯モード] [URL送信]
秘密のおはなし


僕は青学のあとに山吹がいる方へと向かった

というかちょうどキヨに声をかけられたんだ


「…潤。どうしたんだい?」

それは青学のあの言葉を聞いた後だったから…

僕は少しその場に硬直していたところだった

「!……キヨ。ううん、ボーっとしてただけだから」

「ならいいけど…
あ、うちの部員向こうにいるから挨拶がてら行かないかい?」

「うん。僕も行こうと思ってたとこ」

少し千石は潤の行動を不思議に思ったが

この時は何も聞こうとしなかった




「ん、千石。誰だソイツ…」

「はじめまして。立海大のマネージャーの佐倉 潤です」

南、と名乗る相手はどうやら部長らしい

「よろしくな」


「ダダダダーン!阿久津先輩、潤先輩ですよ」

この元気な声は壇くんだ、とすぐに分かった

「壇くんに仁か!合宿の間よろしくな」

「はい、よろしくです」

「……」

潤の言葉に阿久津は何も返答をしない

「全く仁は…。そういえばよく仁きたね?」
「それはな、伴じぃがいろいろと…」

「千石、うるせぇ」

千石と阿久津の間には微妙な空気が流れる

仁が来た理由聞きたいなぁ、なんて思ったり


「…………言わねぇぞ、絶対」

「何でさ!!言ったっていいだろ?教えろよ-」

「うるせぇ!さっさと他のところでも行きやがれ」

「………仁のバカ」

ちょっとムカッときた僕は山吹をあとにする

全く、なんなんだよ



「潤に言わなくて良かったのかい?」

「あぁ?」

「伴じぃにいろいろと弱み握られてるってのもあるけど────…


潤が心配だったんでしょ?」

「っ…」



千石と阿久津がこんな会話してるなんて

潤には知るよしもなかった







(お前も素直になったほうがいいんじゃねーの)
(俺はいいの。今のままで)

[*前へ][次へ#]

10/37ページ


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!