長編 1 ーあの悪夢の日から二年…俺は裏稼業をして生活費を稼いでいる。 今日も仕事を依頼された。 要人の暗殺だ。 今回は珍しくパートナーを組む事になった。 相手は新人の年下…教育係のようなものだ。 「いいか?絶対に要人から目を逸らすな!?油断は禁物だぞ」 俺のバディはコクりと頷いただけ。 少し不安だ… 目標を定めていると相手がチラリと此方を見てきた。 「うぁっ!」 どうやら気付かれたと勘違いしたらしく声を上げた。 「馬鹿ッ!バレるだろう!!」 遅かった…相手が此方に向かって銃を構えている。 ((撃たれる)) 俺は、バディを庇うように飛び込んだ。 ーパァンッー 乾いた銃声と共に鋭い痛みが腹の辺りに広がっていく。 バディが何かを叫んでたようだが何も聞き取れなく、そのまま意識が途絶えた。 [*前へ][次へ#] |