[通常モード] [URL送信]

平凡な日々に亀裂を…(長編)
「チッ…すばしっこい奴め…」





バンッ



とりあえず殴り込みみたいに扉を開けてみた(笑)



「おっ邪魔しまぁす」


「翔の旦那
ここお家じゃないから」


ツッコミどころちがくないか?
へんなの…
それに今更ながら俺の呼び方も旦那になってる〜



………じゃなくて


「あ?
じゃあ何て言えばいいんだ?
それとも無言とか?」



「いや…まぁそうじゃなくてさ」



うーむ…頼もうー!!
とかかな



ってか…扉開けたけど誰もいない?
なにこれ、新手のイジメかよ



「誰もいねぇじゃん…」


「うっうむ…
佐助、その者とは一体…」


あっ幸村が槍を下ろした…


「……さっさぁ?」



ほんとにいない…
悠も真都も不思議そうに辺りを見回してるけど、気配もないし…


第一詳細をしってる佐助がわかんないんだから…





バンッ!



叫ぼうとしたら向かいの扉が開いた。


入って来たのは…



「某、小山田信茂と申す。



礼儀正しく俺たちに向かい礼をしたのは完全武装をした、小山田さん。


うわ……
命知らずは、このいかにも固そうな人だったのかよ



「うわ〜小山田さんだ…」


始めに声を出したのは真都。
たしかにまさかの人物だよな…



次は

「おっ小山田殿!?
なっなぜここに?」


幸村が…
俺の聞こうとしたことを聞いてくれた。



「幸村殿を遊ぶよう、いとも簡単に倒された方が来ていられると佐助殿が申されたゆえ、
某もお相手願おうと思い、参りました。」



ほら固い。




つーか、
「さーすーけー


「っ!?なっなぁに?」



「てめぇだろ!!小山田さんに変なこと吹き込んだの!!」


「おっ俺様は事実をいったまでだよ!!」


「逃げんなーーー!!!」




同情内で忍相手に追いかけっこなんざしたくねぇが…


こちとら暑くて気が立ってんだよ!!
こいつはいつも変なこと周りに吹き込みやがって〜



ムカつくからナイフ投げてやる。


戦いを挑んできた小山田さんと悠たちにはわりぃが少し待っててもらって…




猿狩りにでもいこうか…
フフ…(黒笑)








さすが忍び
かすりはしても当たりゃしない…



「チッ…すばしっこい奴め…」



「翔、一応そいつ忍だから当たり前だろ?」



「悠の旦那〜?
一応ってなに、一応って

ってか翔の旦那もマジで投げないでよ!!」





って遊んでたら
あのっ…
といきなり小山田さんに声をかけられた。

うーん…
ナイスタイミングだな(笑)
このままいくと止まらんし…




「はい、なんすか?」



「あの…
幸村殿を倒したと言うお人はいったい何処に?」





「……は?」


「ですから…
まだいらしてないのかと…」


な〜にボケかましてんだこの人…
あー、でもこの展開だと俺戦うのかぁ…
放置しちゃダメかなぁ〜


「小山田さん小山田さん?」


声をかけたのは悠



「その人、コイツだからな」


あーぁ、暴露(笑)

悠め、人を指差しやがって〜
しかもその指で俺をつつくなっての




暑さとめんどくささとその他諸々でイラついていると、もっとイラつくことが起きた。


何かって?











今、目の前にいる小山田さんが、馬鹿にするように笑ったから…





「……………
なにか、可笑しいですか?」



「クスクス…
いえ、幸村殿を倒したと佐助殿が申していたゆえに、どの様な猛者が現れるやと思えば………
そのような細腕で、幸村殿を倒したなど容易には信じかねまする」



イラッ…



言い返そうとすると、横にいる
真都と悠の会話が聞こえた



「ねぇ………悠」


「くくっ、決定だな真都。」


「うん、翔怒ってるもんね〜」



小山田さん
死亡フラグ決定ー


くくっ…
まぁその通りだわな…
俺結構頭にキテるし…





じゃあたまには命がけでもしてみるか…


俺は負ける気はしねぇが(笑)




「じゃあ、しょ」


勝負しましょう…
と声を出そうとしたら、


「小山田殿!!!」


と叫んだ幸村に先を越された。

あぁそっか、幸村は俺が前に片倉さんにキレたときを知ってるからな…




「小山田殿、翔殿は誠に某よりもつようござる。
そのように、侮辱なされるような態度、お止めくだされ!」



「幸村殿…」



あっ
小山田さんがシュンとした…



でもこっちは腹立ったまんまなんだよね〜…


ってか、よりイライラする
なんだかあぁゆう人は偽善者に見えて仕方ない…
目上の人の前だけの見せかけの態度。
いい人ぶった演技みたいとかさ


だったら悠みたいに横暴な方がいい




比べ物にならないぐらい…な



「翔、お前今変なこと考えなかったか〜?」


「いや〜…別に」


「ふーん、まぁいいわ
アイツ、殺るんだろ?」


アイツ、小山田さん……
どうしてくれようか…











「あぁ…殺るよ」




[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!