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平凡な日々に亀裂を…(長編)
あ…ぁ、今、俺は無表情だ…………









さて、話を戻そう…


「翔よ、お主とその友人がこの上田にいる間の衣食住は約束しようぞ」



「ありがとう御座います信玄公♪………っと〜、幸村、佐助〜」


「む?何でござるか?」


「なぁに?」


「信玄公……ちょっと待っててくださいね」
                                                        
うんしょっと……


二人と部屋の端っこの方に行ってすんごい小声で


「なぁ、佐助」


「幸村もさ、信玄公に俺の事報告したときに性別って言ったか?」


「某は言っておらぬが…………??……翔殿、なぜ小声で話すのでござるか?」

               
「………気にすんな佐助は?」                                  
「俺様も言ってないよ?」



「ならよかった、……じゃあ、俺と悠は男ってことにしといてくんねぇか?」



「「は?」」



「っ!?声でけぇって……ほら、この時代って男尊女卑が当たり前だろ?」



「あ…なるほどね」



「…??翔殿、もう少し詳しく」



「はいはい、だからさ……真都は仕方ないとして、俺と悠は男に見えるからさ、いざとなったら刀振るうためにも」



「??なぜ男のふりをする必要が…」


「ハァ…だからな、女だったら重い着物きて歩かなきゃなんねぇし第一、刀なんてもって歩けねぇだろ?」






すんげぇ複雑そうだなぁ……

さてと、答えはyesそれとも、noか……

まぁ、noって言わせねぇけどな(笑)




「なぁ?駄目か?」


「…うむ!わかり申した!!」



「えっ!?旦那そんな簡単に…」



「良いではないか佐助!それに某も今一度翔殿と手合わせ願いたい故…」


「おぅ♪いくらでも相手してやるぜ」



「もぅ、……っで?俺様たちはなにすれば良いの?」



「ん?あぁ…別に何にもしなくていい……ただバラさなきゃ…な」


















幸村は快く了承してくれたし
佐助は……………
まぁ、なぜか悩んでたが結局はバラさないでくれるらしいから



これで、よりいっそう楽しくなんだろ♪




…………あっ、いい忘れてたが
悠と真都は顔馴染みなんだぜ〜…

どのくらいの仲なのか、何で知り合いなのかは………………………知らねぇけど…









おっと、
そろそろ…



何をこそこそと話しておるのだ!!わしにも教えぬか!!


ありゃ
そっちかよ……




にしても、すげぇ声量     
まぁ、くるとは思ったが(笑)




「あ〜申し訳ありません信玄公〜……さて、じゃあ俺は、二人を迎えに行ってくるかなぁ」



「………                                                                                                                                                                                
翔よ、」


                                                        
「!…………………え〜と、何か?」



「少し話がある………よいか?」




きたよ……
どうせ話の内容はわかってる




………それに信玄公はまだ俺の事を信用してねぇみてぇだしな…

                                                                                                                
さっきの無言の中での威圧感

会話の中にもどこか探るような、例えるなら相手のミスを探すような……
                                                        
まぁ俺からすると隠しきれてないボロが丸分かりだけど……





ククッ……なんだか試されてる気になるなぁ





「ハァ………                                                      
えぇ………どうせ俺に拒否権はないのでしょう?別に時間は気にしておりませんから………………どうぞ」



「すまぬな、では率直にきこう、翔、お主は何を企んでおるのだ?」


               
……………またか       

そんなに俺はなんか目的があるように見えんのかね                                     
ほんとになにもないってのに……                                                     

「企む?俺の予想では、貴公は俺に豊臣の竹中半兵衛との会話について聞きたいのかと思っておりましたが……          …………あっ、問いに答えるのなら俺は別になにも企んではおりませんよ」



「………よく確信をついてきおったな……つまりはわしの考えはすべて見透かされていたということか……」



                                                                                    

あ…ぁ、今、俺は無表情だ…………












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