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平凡な日々に亀裂を…(長編)
そんなに格好つけたいか













「ただいま〜
うーわ、何この臭い…くっさ」



「翔 …テメェのせいだろうが」



俺に続いて家に入った片倉さんが苦虫を噛み潰したような顔で言ってきた



まっ、さっき俺がバラした時のほうが面白い顔だったんだけど…





うんまあ片倉さんが言うとおりなんだけどな…


でも俺はちゃんと飲むなっていったし〜?
好奇心に負けて飲んじゃったのはそいつ等だ







あれ風魔さんは…


うわ、この凄まじいアルコールの臭いの中でも無表情なのね

すごいな





「悠、政宗〜…生きてっか〜
……あれ?お〜い… 」




リビングに近づくにつれ凄いなこの臭い…


ってかさっきから呼びかけてんのに反応なしってひどくない?

マジで死んだとか
アルコール中毒…とか、ね












…………と思ったら



「shh−!Be Quiet! 翔 」




「…なんだ生きてんじゃんか、心配して損した


あーなにしてんだ政宗?
いや、この場合変なことしてんのは悠のほうか…」



「shut up!!
テメェのせいだろ!!」



「ククッ…何が〜??」


「政宗様……」






うんそうだよね片倉さん
政宗が一番うるさいよな…


それに俺の言い分はもっともだと思うんだ

座ってる政宗の腰にへばり付いて暴睡してる悠……


あの悠がだぜ?



政宗の表情からして相当面白いことがあったんだな!




ククっ…
顔真っ赤な伊達男なんてそうそうみれないって


なにがあったんだか…??




「政宗様
あれほど飲み過ぎる事等為さいませぬ様にと…」


「hum …俺はそんなに飲んでねぇ
浴びる様に飲んでやがったのはこいつの方だぜ」



おぅ…
態度が変わった

そんなに格好つけたいか(笑)




「あー片倉さん…風魔さんも、
今更で悪いんすけど荷物もってこっち来てくれます?
冷蔵庫にしまいたいんで」


「………?」


「あの、片倉さん後で風魔さんに説明してもらえませんか?」


「……またか」


「うっ……すいません、ほんと」




そうだよな、俺何回も説明片倉さんに投げてんもんな

ほんとは説明したいぜ?


でもな、きっと忘れてるだろうけど今深夜だっての




眠いの!俺は!


今思ったが、この食材の量…
冷蔵庫にはいんのか…





「無理だ…
絶対無理だ、こんなん入るわけねぇ」




ぱっと見て普通に駄目だっての
なにこの野菜の量、こんなに買ってたんだ


ヒュ〜


「っつ!?
なんすか風魔さん?」



徐に横に現れたと思ったらいきなり冷蔵庫を全開にしやがった
うん、さっむい!




「なにしてんすか?」



「……」




お、おぉ!
すげぇ…冷蔵庫が埋まっていく

何で迷うことなくそんなに隙間無く詰めていけるんだ!?




あっというまに
冷蔵庫はギュウギュウになってしまった



「うわほんと隙間ねぇな…
助かりました」


「…(フルフル)」


「普通んなことできませんよ〜
天才っすね…」



…何でだ?
なんでギョッとされたんだ俺

純粋に褒めただけなのに



「さっきからそんな所で何してんだ?」


「あぁ片倉さん…
凄くないっすか!この冷蔵庫、風魔さんがやったんですよ」


「ほう…確かにすげぇな
でも、使うときはどうすんだ?おい」



「………あ」

「…!」
















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あきゅろす。
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