平凡な日々に亀裂を…(長編)
あんまり変なこと言うからフリーズしちまっただろ
………
…………
「くくっ…
それに、二人っきりにさせておいた方が楽しいだろうからなぁ〜」
「おい?
翔、おめぇ今度は何するつもりだ?」
「ありゃ、いつの間にか葛藤は終わってたんだ」
俺の言葉に視線が厳しくなったな
片倉さんいい人なんだけど生真面目すぎて扱いにくいんだよ…
何て言うか〜…洒落が通じないってか
あ〜、怖い怖い…
怖すぎてついドアを閉めちゃった(笑)
さて、気を取り直して…
留守番二人が面白いことになるように布石でも仕掛けてこようかなぁ〜…
ほんとはビデオカメラでも仕掛けたいぐらいだけど
どんな性能の良いカメラでも見つかりゃ即アウト、絶対バレちまうからやめておこう…
相手は気配に敏感な武将と勘の鋭い悠だ
転ばぬ先の…ってやつさ
その場は見れなくても帰って来てからの反応が見れればそれでよし
……
………………
リビングに戻ると、普通に二人で仲良く焼酎のんでやがった
あんだけのんでまだ飲むきになるのか
って、そうじゃないと面白くないんだけどなー…
どっちに仕掛けようかなぁ〜…
よし決めた、
「悠〜、お前酒強かったよな?」
「んぁ?…まぁそれなりになぁ〜コイツには負けねぇよ
」
「huh……てめぇには負けねぇぜ?
なんだったらのみ」
「比べんでよろしいからな
一々張り合うなっての」
そしてあれだ、こいつらの普通は世間一般とはかけ離れてる!
ったく、…でも作り概がある(笑)
俺は悠を完璧に酔わせる気でいる。
独眼竜の酒好き政宗が酔うのも面白いが、
悠を酔わせればベロベロになった悠も見れるし、あくまで予想だが
あの政宗が、lady-killerの政宗がおろおろすると思う。
ってか、俺の狙いは正直そっち
うん、絶対面白い
政宗が飲み比べを阻止されたせいで少しテンションは落ちたが、それは良しとしよう……
何せ政宗は起伏が激しいから
材料とシェイカーを用意し
「hey 翔…
次はなに作ろうってんだ?」
ほらもう食いついてきただろ?
……にしても、政宗は絡み酒だったんだな
後ろにベットリくっつかれたら動きづらくてかなわねぇっての
おまけに肩に顎おかれたら酒臭くてマジ死にそう……
それに、くすぐったい……
あ〜あ
早く放さねば………
何故ならば俺はあんまり人に触られんのが好きじゃない
「ん〜、なにって酒?」
「んなもんわかってんだよ
どんなtasteかってのを聞いてんだぜ」
「ナイショ〜
ほら、さっさと愛しの悠のところに戻れや」
「…What?」
お、なんだ実は脈ありか?
こりゃ思った以上に面白い展開になりそうだな〜…♪
「おいてめぇ、俺の翔にあんまりくっつくんじゃねぇ」
「……HA-HA!誰が誰のだって?
アンタもずいぶん」
「……………はっ!?
なにいってんだよ悠
あんまり変なこと言うからフリーズしちまっただろ
…あと、この酔っぱらいが!!!」
「ゴフッ!?」
…大変失礼しました(笑)
え?俺が何したって?
いやぁ、ベタベタサワサワ触ってくるからさ、テキーラのつよいやつのボトルを口に突っ込んだだけだよ?
え?死んじゃう?
…………………………俺知ーらね!!
「なにしてんだよお前ww」
何も知らない悠はソレを見てケラケラ笑ってるし
あの伊達政宗が床をのたうってる姿なんて滅多に見れねぇぜ♪
さて、そろそろ買い出しにいかないとな
完璧深夜だし
「悠〜…悪いがこのカクテルは飲むなよ?
間違って作ったからくそ強いからさ…
お前でも酔うぜ?」
「おまっ、なにしてんだよ!」
わざと申し訳なさそうに言いながらテーブルにグラスをおいた。
めちゃくちゃ興味ありげに悠が見てる。
よしよし、普通なら捨てれば良いって言う案はコイツには今はないな(笑)
「じゃ、俺買い物いってくるからよろしくな?」
振り返りながら言うともうグラスを手にしてる悠…
あーあ…
「wait!!翔!!」
「んぁ?………いってら〜…」
「いってきま〜す!」
駄目と言われりゃ、やりたくなるのが人の性
あの様子じゃ確実に
飲んだな…
あ〜…おもしろそっ(笑)
ちなみにあのグラスに入ってたのは
スクリュー・ドライバー
レディキラーと名高いカクテル
しかもオレンジジュースとウォッカの割合が約半々…
あんなもん普通なら強すぎて吐くっての(笑)
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