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平凡な日々に亀裂を…(長編)
うん…屈辱的……







片倉さんに風魔を任せて暇になったから、
ためしに着物を着てみようと思ったんだが………












「うんしょっと……
ここをこうして………ん?

……………あ、あれ?
かっ…絡まった







うわぁ
コレ、どうしよ……
一人で帯巻こうとしたら絡まっちまった……



引っ張ってもとれないし〜…
緩めようにも緩まねぇし…






……ギュ………っ!?
ウゲッ………
引っ張ったらより一層締まった!?





「つ〜〜…
ちょ…苦し………だれか…
ヘル…プ……」




ガラッ!!




「翔っどうした!?
…………って…


……ah〜〜??
何やってんだ翔……」




なっ、なんだこの蔑んだ視線は悲しくなっちゃうじゃないか!!





………って叫びたいけど




「あ、きれ…てねぇで
帯……帯緩めてくれ!!」



って言うのが精一杯
鳩尾がーー!!!





「hun……OK…
ちぃと動くなよ?」





うわぁ…
こんときばかりは政宗が神に見えたぜ…


あっ、そっか…
…片倉さんと風魔は風呂だし、考えてみれば政宗しかいねぇよな




うん…屈辱的……








「はぁ………
よりによってこんなところを見られるとは…




「HA!
翔にも出来ねぇものがあったんだな〜」



「当たり前だろ……
俺だって人間なんだから
あっでも人には着付けられるぞ?」



「ククッ…んだよそれ

…ってか
アンタはどっか人間離れしてるぜ?」





…………
どういう意味だ




俺にだってできないことはたくさんあるっての〜



第一に自分で竜名乗ってる奴に言われたくねぇ〜〜………










………


にしてもさすがは普段から和服な奴だな…

あっという間に帯ほどいて結び直しちまった




「ほら、よ…
ったく、どこをどうすりゃあんなに絡まったんだ?」



「ん〜
何でだろうな…
はぁ…とりあえずサンキュー…
助かったわ」



「It very easy♪
HA!なんなら俺が
手取り足取り教えてやろうか?」


「おぉ!?」





………なんか聞いたことあるぞ!?

レアだなレア(笑)
印象的には変態っぽいけど〜(笑)




「what'up?翔……?」



「えっ?
ん〜あ〜
色々適当だしこの際
一から教えてもらおうかなぁ〜…
んじゃちょっと待って、今脱ぐからさ」



「HA!まかせな♪
着付けぐらい………
……なっ!?……wait!?
おまっ、襦袢はどうしたんだよ!?」



「え?襦袢?

なにそれ…」




パラッ……


ん?

なんかいま布が落ちたような……?




なにやってるんですか政宗様ーー!!!!!






あ…音の正体は片倉さんと風魔がタオルを落とした音だったのか…







ってあれ?

ちょっと待ってくれ



なに叫んですか片倉さんー!?
そして何を思ったーー!?



そして何で般若のような形相!?



マジ怖ぇ









…………
……………………
………………………









 


「なぁおい
小十郎〜?」




うわぁ、政宗ご立腹
ヤバそうな雰囲気






「………は、政宗様なにか……」


「てめぇなに勘違いしてやがったんだぁ?
あ゛ぁ!?」



「まっまぁ
んなに怒んなよ政宗」



「…………(フッ)」




「………てめぇ
今笑いやがったな…」





あ〜顔怖
こりゃ相当…………





「えっ、
あ?なに言ってんだよ政宗
風魔さんが笑うわけねぇだろ〜
なぁ?風魔さん?」




「(…コクコク)」



「ほらみろ〜」



「てめぇ……
あとで覚えておけよ









風魔は俺の斜め後ろにたってる
だからかおが見えないんだが…




声がもれたわけじゃないから笑ってないと思うが……


あっ、そういやこの人声がでないんだった









「Shit!にしても
んで俺がキレられなきゃなんねぇんだ!!」






あ〜ぁ
社長にボロクソ言われてもキレなかったくせに……





片倉さんが小言を言い出したら盛大にへそ曲げやがった





今、政宗はソファの上で胡座をかいてて、
その下辺りに片倉さんが正座してんだが……



正直笑える♪

……………堪えてるけど

っがんばれ俺!
今笑ったら死ぬぞ←











あぁ、そういえば
なんでこうなったかって言うと…




さっき、片倉さんが俺と政宗を見て















………
…………
………………





「なっ何をなさってるんですか貴方は!!」



「Ah〜、小十郎
なっ、なにキレてんだ?」



「怒ってなどおりません!
はぁ……全く貴方という方は、いくらなんでも節度というものを」



「あのさ、すいませ〜ん
片倉さ〜ん」



「翔、オメェもだ!
いくら政宗様といえそんなだらしねぇ姿で、」



「…(イラッ)

風魔さん…………
あの馬鹿の口を塞いではいただけませんかね(黒笑)」




「!?」





…………シュンッ



「もう少し国主という自覚を持っていただきた…ムグ!?」



「uh-oh……

ヒュ〜♪風魔、it Nice♪」











…………
…………………
……………………






ま、要するに俺と政宗の格好を見て、変な勘違いをしたわけだ……(笑)




着物のなかはちゃんとサラシ巻いたんだけどな〜












………………で、襦袢ってなに










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