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平凡な日々に亀裂を…(長編)
「びびってねぇ!!」




……………………
………………………………






「さて、食べ終わったことだし…


さっきからソファの上にでかでかと置いてあるその箱はなんなんだぁ?」



「あぁ、それなら先ほどまでいたあの女が置いてったぞ」



「げ!?
社長が…
ろくなモンじゃねぇ気がするのは俺だけか…?」



「Me too…
かなりRiskyなモンだと思うぜ…
開けんのかよ?」



「開けないとまずいだろ
変な臭いとかはしないからたぶん平気だって…… 

あぁ… 
怖いなら片倉さんの後ろにでも隠れとけよ」
  



「なっ!?」






これでほんとに隠れたら面白いんだが…
んなことするわけねぇだろ!!!

って睨まれちまった(笑)

  


片倉さんは苦笑いしてるし
風魔さんは若干…
うん、若干だけど空気がやわらかくなった気がする。





そんな微笑ましい(?)状況の中
俺は二つ有った包みの内の一つを手にもち政宗の前でガバッと盛大に開けてみた♪




「っ!!? 
…………………………Ah〜?
何だこれ」



「ぷっ、くくく…」




「着物のようですね…
っ…はぁ…
翔、頼むから笑わないでやってくれ…





「だって今、絶対びびって」




びびってねぇ!!



「ふぅ〜ん……びびってたよねぇ
ねぇ?風魔さん」





「………(コクン)」




「てめぇ!!」



「ハァ…
政宗様…ご自重を… 
あと翔こんなもん入ってたぜ?」




「チィ……」



「え?
かみ?手紙っぽいな…」





いやぁな……予感



















…………
…………………







ビリッ…………ビリビリ……

グシャッ…


ポイ…




「ah〜?
なにしてんだ翔?
破っちまっていいのかよ、今の…文っぽかったぜ?」



「ん〜…
いいんだよ?
今の時代便利な携帯ってものがあるからさ…
俺今から電話かけるから…黙っててくれよ?




「「「(強調!?)」」」





…………ガチャ



「社長………
これはいったいなんの嫌がらせだ?あ゛ぁ!?




『あら、なにそんなに怒ってるのよ?
プレゼントよ、プレゼント

そうゆうの、仕事するのに必要じゃない?』




「はぁ!?
意味わかんないですよ!!
俺の仕事は情報収集でしょう!?」


『なによ?
メモ見なかったの?』



「見ましたよ!?
ってかだからキレてんだろ!!」



『いいじゃない♪似合うわよ
私が選んだんだもの』



「知りませんよんなこと!!」



『後藤って男、そこの常連みたいなのよ〜
酔わせてさっさとはかせちゃいなさい?


あっ、いかなかったら…ウフフ…


………もう切るわね』



「はぁ!?ちょっ……ブチッツー…ツー…………」





あのくそ社長…
マジで切りやがった……
ウフフってなんだよ!?


だぁーー!!!
情報収集なんて部屋に忍び込んで盗聴器でもなんでも仕掛けりゃすむじゃねぇか!!




「ヘっ…hey、翔?」



「………あ?
なんだよ?今俺恐ろしく口わりぃぞ…」



「oh sorry……」



「……………(カキカキ)」



「んぁ?
『文にはなんと?』……

翔、何て書いてあったんだ?
……………ってなにやってんだ



「っせぇな〜…
何通訳してんだよ片倉さん…


そして俺は久しぶりの死にたくなるほど嫌な仕事に項垂れてんだよ…
しばらくほっといてくれ〜」





着物の入った箱を放置して、
ソファにベローンってしてたらツッこまれた……


う〜あ〜…
着物なんて着たくない…
あつい苦しい動きづらい……



「まぁさぁむぅねぇ〜」



「………んだよ?
翔着物ぐらいで項垂れてんじゃねぇよ」



「うるせぇな〜
大体俺に着物なんか似合う分けねぇだろうが……」



「翔、んなことはねぇとおもうぜ?




「気休めなんていりませーん
………あっそっか♪」




「おっ、着るのか?」



「んーん…
アレだよ
政宗が着ればいいんだ♪」



「……………………はぁ!?
何寝ぼけたこといってんだぁ?

それにこれ女もんだろ?」



「元祖伊達男だろ!!
着こなせよ!!」



「いくら俺でも
そいつぁ無理だぜ





なんだよ…
面白いからはりきってやろうかと思ったのに…











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