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平凡な日々に亀裂を…(長編)
現実逃避に現実逃避かさねてどうすんだろうか…






よくわからんが、ジーっとみると片倉さんは刀を差し出してくれた…




あれ?
主が抵抗してたのに…
こんなに普通に預けてくれていいのかね?



なんか前より他人行儀なのも気になるし…




あとで聞かねばな〜






さて、ちゃっちゃと武器をしまっちゃわねぇとな〜



でないとまたなにか起こりかねん!




なんせ忍者はあらゆるところに武器隠し持ってるっぽい


勝手な俺の偏見だが…




ガチャガチャ……カチャ




「これでよしっと…」



まぁ鍵なんてアイツ等の前では
意味をなさない事ぐらいわかってんだがな



政宗なんかドアをぶち破りそうだし(笑)




「なに一人で笑ってるの翔君」




「いやただの思い出し笑いっすよ………
…って社長!?」



「なによ〜…人をお化けみたいに!
失礼ね〜」




なんでこの人気配もなく俺の後ろにいんだよ




ってツッコミはあえて置いとこう…


んで、なんで居るのかだけを問うと



「よくわからないけど閉め出されたのよ!!



と半分怒られた!?


なんで俺が怒られなきゃなんねぇんだ……
とばっちりすぎるだろ…





でもまぁ……
確かに聞かれたらヤバイかもな…



話の内容、大方戦国だのタイムスリップだの、武士だの忍者だもんな〜



うん…非現実てき(笑)



「あっ、そういえば社長なんで家まで来たんすか?」



「………………
もうっ!!
さっきもいったじゃない!!
依頼よ……い・ら・い!」



「(今一瞬固まった…?)
はぁ………それは、またどんな?」













突然ですか〜〜〜
俺の職業は何でも屋ですよ


皆さん知ってますよね?







はぁ…

うん…俺誰に話しかけてんだろうか


現実逃避に現実逃避かさねてどうすんだろうか…


社長が…………すべては社長のせいなのだ!!
















「情報収集………
それが今回の依頼よ?」



「…………はぁ!?
んなの専門の奴がいるじゃないっすか!

いくら何でも屋だっていっても俺なんかが集めた情報より、
悠の奴が持ってる情報の方が正確ですって!

そしたら集める時間もかかんないでしょ?」




「…………だって
悠君も電話に出ないのよーー!!
も〜」





うっわ…………あの野郎…
電源切ってやがるな


ったく…



「じゃあ他の情報屋に頼めば…」


「んふ♪
翔君と悠君に敵う子は居ないわよ〜
頼ってるんだから」



「アイツはアンタの部下じゃないでしょうが





うわっ…
素敵な笑顔(笑)




つーか今のは褒められたんか?
それとものせようとしてんのか…



「はぁ…わかりましたよ…」



「んふふ…
相手は後藤って男…
27歳…ある株式会社の大株主」


「…………
で?集める内容は」



「その後藤が、次の株主総会で会社の方針を大幅に変える…

もしくは会社自体を乗っとる気みたいなのよ
あくまで噂らしいんだけどね
その噂の有無を」



「ふーん…
まぁ、そりゃ会社としては焦りますよね〜…」



「そうなのよ…
なにぶんでかい会社だから報酬が弾むのよね〜

ってのは表向き…
失敗したり出来ませんなんて言ったらまためんどくさいのよ…」





ほんとは断る気だったのか


今更ながらどうして俺の周りにはこんなに自由な奴が多いんだろうか……




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あきゅろす。
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