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バッドエンカウンター/TOVパーティメンバー「TOV」
「……覗くなよ、おっさん」

「何言っちゃってんの、青年! これを覗かずしておっさんじゃないでしょ!!」

「いやぁ、本当にラッキーだよね! 天然温泉で野営なんてさ! ボクも早く入りたいなぁ!」

「やめとけ、おっさん。マジで。今なら半殺しで許してやっから」

「覗かなくても半殺しなら、おっさんは覗いて全殺しを選ぶ! 俺は、俺は……愛に殉じる! 待っててねジュディスちゃーん!!」

「よーし、腹ぁ括れよ!!」

「やめないか、ユーリ! レイヴン隊長も!」

「はぁ、ボクはあんな大人にならないでおこう……。エステル達、早くあがってこないかなぁ――」


『きゃあーーー?!!』


「エステル嬢ちゃんの声!?」

「なんだってんだ?」

「エステリーゼ様!! どうされたのですか!?」


『フォトン!!』

『ちょ、うざいのよ!! ファイアボール!!』

『月影刃!!』

『なんて不埒な魔物じゃ! バリアブルトリガー!!』


「魔物が出たみてえだな」

「ええっ! なんでこんな時に魔物なんか……」

「今行きます、エステリーゼ様!!」

「あ、フレン! 待て――」


『きゃああっ!?』

『あ、いや、その、申し訳――』

『イラプション!!』

『うわぁあああ!!?』


「く……、間に合わなかったか……」

「フレン!! 見事だった! シュヴァーン・オルトレイン、参る!!」


『いやぁあああっ!!』

『おっさん、来ると思っとったのじゃ……』

『来るなぁ!! エンシェントカタストロフィーー!!』

『煌華月衝閃!! いかがかしら!!』

『本望ーー!!!』


「何やってんだか……」

「ユーリ! どうしよう!」

「大丈夫だろ。その辺の魔物にやられるようなやつらじゃねえよ」

「そ、そうだよね……」


『あ、やめてください……っ!』

『どこ触ってんのよ!!』


「あわわ……! なんかヤバそうだよ……?!」

「くそっ! カロルはここにいろ! おい! 行くぞ! 服着てろ!!」

「あ、ちょっと、ねえ! ユーリ! ……一人になっちゃった……」


『おわ! おまえら、服はどうした!?』

『別の魔物に持ってかれたのじゃ……! ふふ、ユーリ、ムラムラ来たのじゃ?』

『んなこと言ってる場合か!! ――おっと! 危ねえ!』


「ふ、服がないって……、あ、そうだ! 皆の服をボクが持ってってあげれば! よおし! 服、服……ごそごそ」


● ● ●

「んー……、リタのはあまり良いのがないなぁ。ってうわ! 何これ、こんなの着てるの?!」

「カロル先生、何してんだ」

「いや、あのね、皆の服をボクが持っていったら良いと思って探してるんだけど、リタの服が良いのがなくてさぁ……ごそごそ」

「あ、わたし達の荷物、ぐちゃぐちゃです……」

「あらあら、カロルもやっぱり男の子なのね」

「え、え? あれ、皆……? もしかしてもう終わっちゃった……?」

「うちの許可なくうちの荷物を見てはいかんのじゃー!!」

「あんたは……」

「あ……、そっか、服なくてもタオル……」

「誰の下着手に持ってんのよぉお!! インディグネイションーー!!!」

「ぎゃあああああ!!?」






な、なんで……。

少年、グッジョブ……!!





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