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蟻地獄/TOXパーティメンバー「TOX」
「おはよう、ミラ。よく眠れた?」
「ああ、ジュードか。うむ、おはよう」
「……? どうしたの? 僕の顔に何か付いてる?」
「やはり、君の顔を見ないことには落ち着かないな」
「え……?」
「君のいない朝は、どうも調子が狂う。またこうして君と朝を迎えられて、嬉しいよ。こうした、なんでもない朝が、私にとっては大切だったのだな」
「……うん。僕も。朝起きたときにミラが居ないと、胸の中にぽっかり穴が空いたみたいに物足りなかった。ミラが居る朝が……あまりにも当たり前になってた」
「どうやらジュードさんとミラさんは一線を越えられたようですね」
「え、ええっ!? 違うでしょ! あれは、ファイザバード沼野で離ればなれになってから、また会えて〜……、って意味でしょ?!」
「あの優等生がねぇー。いつまでもガキだと思ってたのにな」
「だから違うってば!」
「一線を越える、って、何ですか?」
『なんかヒワイな感じー』
「エリーゼにはまだ早いよ!!」
「そうだな。エリーゼ姫もあと三年したら一線を越えるのに付き合ってやるよ」
「活伸棍・神楽ーーっ!!!」
「ごわぁああ!!?」
「エリーゼさん。ジュードさんは大人の階段を登りきったのですよ。お祝いしてあげてくださいね」
「わかりました、です」
「ちょ、何言ってんのローエン! エリーゼ! 違うんだからね! え、違うよね? 誰か違うって言ってぇぇえーー!!」
レイア? どうしたの? 柄にもなく落ち込んで。
ジュードの不潔! 馬鹿!! むっつりすけべ!!!
えぇ?!!
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