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苦界の躾
洗う※
目が覚めると既に人が来ていた。昨日の眼鏡の男だ。一緒に駒形も居る。

「さっそくはじめたいところだが、爺さんが来ないことにはなぁ。駒形」

眼鏡の男はイライラした様子で腕時計を眺めている。アイが目覚めていることには気がついてないらしい。

「あの爺さんは、年寄りの割に性欲旺盛で、まいっちまうよ」

毒づいた男に、駒形が眉を寄せた。それに気がついた男は、駒形を睨んでアイの方に移動した。

甲高い声を発するこの眼鏡の男は、落合という。駒形が見たところによると、短気で我が儘。おそらく、この場所で日中のストレスを発散しているのだろう。

落合は半目を開けているアイの顔を覗き込んだ。ニヤリと笑うと、きめの細かい肌をするすると撫でていく。

「綺麗な顔の割には、男らしい体つきだな。……これも、なかなかご立派だ」

昼間の興奮も収まり、脚の間に垂れているペニスを眺めながら、落合が笑みを深める。そのいやらしい表情に嫌悪して、アイは顔をそらした。

落合の視姦は部屋のドアが開いたことで中断された。視線を感じなくなると、アイはホッとして息を吐いた。

「お前たち、手は出さなかっただろうな」

老人はアイの側に立っていた落合を疑いの目で睨んでいた。駒形はそっぽを向いている。入ってきたのは老人だけだった。

「どれ、はじめるかの」

咳払いの後老人が吐き出した言葉に、落合が壁のパネルを操作する。アイの下半身が昨日と同じように持ち上げられた。

「今日はなんです?」

ドアの近くに立っていた駒形が、抑揚のない声で老人に尋ねた。老人は嬉しそうに笑って、掃除じゃ掃除と返した。
掃除と聞いて、駒形は黙ってアイに近づいてきた。その手には拘束具らしい皮のベルトが握られていた。

「何をする気だ?」

不機嫌にそう聞いてきたのは落合で、駒形はぶっきらぼうに、この体勢じゃ上手くいかないでしょう、と返した。

無言のまま駒形がアイの胴にベルトを巻きつけていく。他の2人はじっと見ているだけだった。ベルトはただ胴に巻きつくだけのもので、下腹のちょうど臍の辺りについた鉄の輪に、駒形は天井からぶら下がっていた鎖をひっかけた。そして、頭の上で腕を束ねているロープの結び目にも鎖をひっかけた。

下半身だけが吊り上げられた状態での排便は辛い。少し鎖を引いてから、駒形は落合に鎖を上げるように指図した。指図された方の落合は非常に不愉快そうな顔を見せたが、おとなしくボタンを押す。すると、アイの胸と腕も浮き上がった。駒形の腿ぐらいの高さだ。大柄な駒形には腿ぐらいだが、落合辺りだとちょうど腰の辺りに、アイの尻が浮いている。

「ふむ。いい格好じゃな。それでは落合君、君の得意な掃除じゃ」
「わかってますよ」

落合はニヤリと笑うと、壁際に置いてあった鞄を持ってアイの股間の前に立った。そこで鞄を床に置き、中から浮輪などを膨らますときに使うような蛇腹形の容器に細いホースのついたものを取り出した。目の前にさらけ出された肛門を眺めつつ、ホースの先のキャップをはずし、その周辺にローションをふりかける。粘度の高いローションでテラテラと光るそこをアイの肛門に当てると、落合は老人を振り返った。老人がうんと頷く。

直径5mmほどのホースが、アイの肛門に突き刺された。

「いっ……!?」

突然の刺激にアイが体を揺する。それを駒形が押さえた。

アイの反応などお構い無しに、落合は一気にホースをアイの体に差し込んでいった。10cmほど入れると、ホースはすっかり飲み込まれており、蛇腹の容器だけが外に出ていた。そこに浣腸液が満たされている。

少しずつ、体の中に浣腸液が流し込まれてくる。アイは肛門から排泄ではなく吸収するという初めての感覚に、恐怖を隠せずに居た。浣腸というものがどんなものかは知っていたが、彼が知識として知っていたやり方とは全く違う。その道具も、知らないものだった。

「……あ……、うぅ……ん」

蛇腹の容器が半分くらいに潰れた頃、アイの呼吸が苦しそうになってきた。脂汗も浮き出ている。落合は本当にゆっくりと液体を流し込んでいるため、中にホースが入ってから既に3分は経過していた。そろそろ便意が強くなってきてもおかしくはない。

「何ml入れるつもりですか?」

あまりに長い注入に、駒形が不安になって訪ねる。少し焦ったような駒形の口調をからかうように、落合が笑った。

「200だよ。」

落合は当然だというように答えた。その返答に駒形が眉を寄せる。

「初めての奴に200は多いんじゃ……?」

問題ない、という顔をして落合が首を振って見せた。老人が後ろから構わんよと言ったのもあって、駒形は黙るしかなかった。

容器の中の液が3分の1くらいに減ると、落合はそれを搾るようにぎゅっと摘んだ。

「ひっ……い……あっ、ああっ!!」

すごい勢いで浣腸液が体内に押し込まれ、アイは堪らず悲鳴をあげた。駒形に押さえられて体は動かせないが、よほど辛いのか涙を流していた。

「いたい……いやだ……やだ……っ」

心なしか膨らんだ下腹から、ゴロゴロという腸内の固形物やガスや液体が激しく混ざり合う音が聞こえてきている。落合はゆっくりとホースを抜き取って、アイの様子を眺めた。

「我慢しろ。我慢できなくなったらちゃんと言うんだ。大声でな。」

楽しそうにそう言うと、少し離れたところに置いてあった青いバケツを取ってくる。ちょうどアイの肛門の下辺りにそれを置くと、少し距離をとった。

目の前のアイは口をあけっぱなしで喘いでいる。少しすると体がガクガクと震え始めた。

「……んにゃ……あ……あぁ……」

とうとう我慢ができなくなったらしい。それに気がついた駒形は、アイに耳打ちした。

「我慢できないって」

相手の言葉をオウム返しすることしかできないアイには、落合の出した注文は少し酷だった。駒形の言葉を聞いたアイは、無我夢中でそれを繰り返した。

「がまん……できな……いぃ……、がまんできないっ……!」

アイが叫ぶと、落合はバケツを拾い上げて尻にすっぽりと被せた。はじめは液体っぽいものから勢いよく流れてくる。それをバケツで受け止めると、落合はまたバケツを肛門の下に置いた。

黄色っぽい液体がボトボトと音を立ててバケツに落ちていく。離れたところで観察している老人は、声を上げて笑っていた。やがて、アイの肛門から、小さく崩れた固形物が排泄され始めた。

「……うぅん……んはぁ……うっ……ぁ……」

便が肛門を出て行くたびに、アイが甘い声を上げた。体に快感が広がっていく。

「こいつ!糞を垂れてよがっておるのか!!」

老人は大きな声で言うと、本当に楽しそうに笑った。実際、アイのペニスはだんだんと頭をもたげている。本当に感じていることは、声からも体の反応からも明白だった。笑いながら老人がアイに近づく。彼は駒形を押しのけると、突いていた杖を持ち上げアイの腹を強く打った。

「がぁっ!!」

痛みを受けて体に力が入り、肛門から残りの便が勢い良く押し出された。老人は立て続けに3度打ったが、その後は黄色っぽい液体が垂れていくだけだった。

「もう一度じゃ。完全に綺麗になるまでしてやれ」

老人に言われるまでもなく、落合はそのつもりで既に準備を済ませていた。今度は注射器のような形の浣腸器で、ごく薄い浣腸液を注入する。全ての液を一気に押し込まれ、アイは首をそらせて悲鳴を上げた。

「かわいい、かわいいぞお前!」

液を入れられたばかりの腹をぐいぐい押しながら、老人が言う。

「いっ……いや……、あっ、……あうぅ……ん……」

少しがまんして見せたが、老人の外側からの圧迫に耐え切れずアイは少しの固形物とともに液を出した。

その後3回ほど洗腸を繰り返された。最後は最初の倍以上の量のぬるま湯を流し込まれ、なかなか終わらない排泄に体力を搾り取られてしまった。しかし、アイは一度吐精してしまっていた。

「糞を垂れて精を出すとは、そうとうな変態じゃわい。楽しめそうじゃ」

老人が満足そうに言って今日のところはお開きになるかと思われたとき、ドアが開いた。

「……こんばんは」

入ってきたのは錦だった。彼は部屋に充満した匂いからここで洗腸が行われていたことを察した。宙吊りにされたままぐったりと首を反らせているアイを見て、錦は目を細める。

「何だ錦、遅かったじゃないか。」

楽しみは終わってしまったぞと、落合が笑う。老人も頷いた。

「こいつは、糞を垂れて吐精しおったのじゃ。楽しめそうだと思わんか、錦」

先ほどのアイの痴態がよほど満足だったらしく、老人は錦にも繰り返して聞かせた。錦は穏やかな作り笑いを見せながら、そうですかと軽く返した。

「じゃあ今日は、これで終わりなんですか?」

一人不満そうに顔をそらしている駒形を気にしながら、錦は老人に聞いた。

「そうじゃな……。わしは今日は疲れてしもうたわ。続きは明日にするか」

名残惜しそうにアイの肌を擦っていた老人だったが、そう言うとすぐにドアに向かって歩き始めた。

「それでは私も帰りましょうかね。楽しませていただきましたから」

散々アイをいじめた落合は、鞄を拾い上げて老人の後を追った。

「翁」

錦を通り越しドアを開けた老人は、呼び止められて部屋を振り返った。

「僕にも楽しませてもらえません?」
「どこを触るつもりじゃ」

老人は少し眉を寄せた。錦は冷たい笑みを老人に向けた。

「中も外も、全部」

錦の答えに老人は笑った。落合は老人の隣で不愉快そうにしていたが。

「次の機会に、お前のしたことを確かめさせてもらおうじゃないか。しっかり慣らしておいてくれたまえ」

老人は笑い声の余韻を残して出て行った。

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