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ナミダ ノ シズク 
06

今は裕貴に嫌われなきゃならないから少しでも嫌な奴を演じる。

「だから、別れよう。」

「ふざけるな!そんなの信じられるか!」

裕貴の声が顔が怒りに染まっていく。
こんなに怒った裕貴を見たのは初めてだった。
こんな形で裕貴の新しい表情を発見してしまったと心のどこかで思ってる自分が居る。
でも、本当は泣きたい。
けど、泣いちゃいけないから、またヘラっと笑う。


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