白銀の昇り龍
-02
大人3人を分散し、生徒たちを等分して割り振りを決めるのに時間はかからなかった。
が、問題はそのメンツだ。
………なぜ、宮浦・矢崎・相川が3人まとめて俺のところにいるんだ。
そもそも、宮浦が真っ先に俺のところに来たのが良くなかった。
宮浦が来る
   ↓
当たり前のように矢崎も来る(この辺りで既に嫌だった)
   ↓
相川は子分組のところか宮浦・矢崎のいる俺のところに行くしか選択肢がない
   ↓
子分組が本気でビビり、勝手に3人と4人に分かれて結束する
   ↓
必然的に相川は俺のところに来る
   ↓
結果、俺のところに問題児三名様が揃う
何の嫌がらせだろう。このメンツ。
当たり前だが、落書きを消している現在も、俺を挟んだ両隣の空気は悪い。
しかも、俺は未だに相川とどう接すれば良いのか分からないので、指示する以外はひたすら無言。
ついでに、普段は黙らせようと思っても話し続ける宮浦も無言。
何この空気。
なんかすげぇ面倒くせぇ。
そう思いながら溜め息を吐いたその時、隣のブロックをやっていたはずの西島が来た。
え、なんで?
■□
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!