隷属 -I'm Your SLAVE-
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ヴィーン…
「ん、あん…んぅ……はぁん」
俺の自室。俺は葉月のアナルにバイブを入れ、スイッチを入れたまま放置している。
葉月は基本的には以前と変わらないが、今日みたいに媚薬を使った日は、人が変わったかのように乱れる。
「ああん、は…あん……ね、ななみぃ」
『なんだ?』
「こんな、オモチャじゃなくて……あん! 七海のが欲しい…」
『まだだ』
「ど…して?」
『俺が考えごとしてるから』
「じゃ…せめて…ん! これ外して」
これ、と言って俺が縛った手首を掲げる。
『しょうがないな』
俺は戒めを解いてやった。
自由になると同時に葉月は俺を押し倒してきた。
『…なんのマネだ?』
「も…我慢できない……」
そう言いながらかなり無理矢理にバイブを引きだそうとする葉月を制して、俺はちゃんとスイッチを切ってから出してやった。
無理矢理抜いたら内部が傷ついてしまう。そう思ってしたことだった。
だが、それがいけなかったのだろうか。
葉月は勝手に俺の前をくつろげ、既に完勃ちしていた俺自身を嬉しそうに取り出すと、自分の後ろの孔にあてがった。
そして……
「ああぁん!」
ズブズブと俺自身を自らの体内に収めていく。
『くっ葉月…!』
そして始まる律動。俺が動くよりもゆっくりと行われるソレは、しかしもの凄い快感を与えてくれる。
最初は葉月に任せっぱなしだった俺も、途中から葉月の腰を掴み、下から突き上げ始める。
「あ、あん…も…考えごとは……はぅ、いい、の?」
『ああ』
こんな葉月を目の前にしたらどんなことだってどうでもよくなる。
そんな自分をあざ笑いながら、結局3回も葉月の中に出してしまった。
情事後。
俺に膝枕をした葉月が話しかけてきた。
「ねぇ、考えごとって、何考えてたの?」
『……最近、しつこくしてくる奴がいてな。どうしようかと思って』
「しつこくしてくる?」
『ああ』
もっと聞いてくるのかと思いきや、それきり葉月は黙った。
まぁ、葉月に話すような内容じゃないし、俺にとってもちょっとウザいぐらいで特に問題はない。
…………あ、そうだ。
『なぁ葉月』
「なーに?」
『明日の昼休み、ちょっと協力してくれるか?』
「何を協力すればいいの?」
『しつこくしてくる奴を追い払う協力』
「僕にできること?」
『むしろ、葉月にしかできないこと』
詳細は明日話す。そう言えば、葉月は快く了承してくれた。
【しつこくしてくる奴】とは、俺の元セフレで1学年上の先輩だ。
顔は確かに可愛い。………葉月の方が可愛いが。
あと、とんでもない淫乱だ。
そんなだから、その先輩はそういう意味ではかなり人気があり、本人も自分に自信を持っている。
その先輩が昼休みになる度に教室に来て誘ってくるのだ。
…………葉月は、俺が誘われていることに気づいていないのだろうか?
だとしたら、相当鈍いな。
とにかく、その先輩のしつこさがそろそろ本格的にウザくなってきたので、明日、葉月に協力してもらって彼には諦めてもらうことにした。
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