アンタとオレの関係 -04 (SIDE 蒼太) 『僕も………一緒だったからだよ』 僕がそう言った途端、遼くんの目から涙がこぼれた。 ほらね、やっぱり。 我慢してたんじゃない。 いったんは離れた身体を抱き寄せれば、今度は遼くんが僕にしがみついてきた。 今は、人の体温がすごく欲しいでしょう? 安心できるでしょう? これで遼くんの気持ちが少しでも落ち着いてくれるのなら、いくらでも僕はこうしていてあげるよ。 気づけば、時刻は16:00になっていた。 遼くんは眠っている。 精神的疲労が大きかったんだろうな。 でも、ご飯はちゃんと食べなきゃね?僕も遼くんも、お昼を食べてないから。 ってことで、残りの友人2人に連絡を取った。 かける相手は不良ルックスの方。 《遼は、どうした?》 第一声がそれとは……ι 『眠ってるよ』 《少しは泣いたか?》 『うん、かなり』 《そっか。まぁ、ため込まなかったみたいで良かった》 『そうだね。ところでさぁ、もう授業は終わってるでしょ? 僕と遼くんのカバン持ってきてくれない? あと、お腹すいた』 《ああ、わかったよι》 『じゃあ、遼くんの部屋で待ってるから』 ピッ 会話終了。 健くんとの通話はいつもこんなカンジ。 『そ…うた?』 「あれ? 起こしちゃった??」 『…ん』 「あと30分くらい寝てていいよ。そしたら、健くんと和巴ちゃんがご飯持ってきてくれるから」 僕がそういうと、遼くんはまた寝てしまった。 ………………かわいいなぁ。 ◆◇ [戻る] |