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アンタとオレの関係
-04

「なぁ……ソレなに?」

おっと。すっごく不機嫌な声が聞こえたよ?

『なにって………膝抱っこ?』

うん。自分で言っててやっぱり子ドモ扱いじゃんなんてヘコんだのは内緒。

「なんで?」

「遼がお尻痛いから」

なぜお前が答える……まぁいいんだけど。

「だからってなんでお前が遼を抱き締めてるんだ?」

ペアは俺だぞ、と言う夾。

うん、ペア関係ないよね。第一……

『夾にやってもらうのってなんか違和感』

「……なんでソイツはいいんだ?」

『だっていつもやってもらってるし』

その瞬間、場の空気が凍り付いた。気がした。

有志の顔は見えないけど、永作先輩の驚いたような顔と夾のすっごく気に入らなそうな顔は見えた。

なんだ?俺、なんか変なこと言った?

「いつもやってるもんねー、遼?」

『お、おう』

ダメだ、コイツ空気読めてない。

気まずい空気を一掃すべく、俺は新しい話題を出した。

『そ、そーいやゆーし?夾から外出届けの話聞いたぞ?お前、ホントは外出ダメらしいじゃん』

「だってぇ……」

『だって?』

「会いたかったんだもん」

『【だもん】ってお前…カワイく言ったってダメだぞ』

「…ダメ?」

『駄目』

「いつもは良いって言ってくれるのに?」

『………親離れできないのは駄目だろ』

「…………………はい?」

『だーかーらー!高校生にもなって、しかも全寮制の学校に入ってホームシックは駄目だろって言ってんの!』

俺がそう言った途端、夾と永作先輩が吹き出した

「……ちょっと待って」

そして有志は驚きと焦りが入り交じったような顔。

「俺が会いたかったのは親じゃなくて遼だよ!?」

何言ってんの!と怒ったような顔をする有志。

って……………へ?

「だって俺、ずっと遼と一緒にいたじゃん。遼には会っても親には会わないなんてことザラだったし」

すっごく必死な有志。
…………今、逆にもの凄い親不孝発言が聞こえたのは気のせいだろうか。

「だいたい、俺外泊届け出した時は遼ンところ泊まってたし」

「ヲイコラ」

間髪入れず響く夾の怒りの声。まぁ当たり前だわな。



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あきゅろす。
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