アンタとオレの関係 -03 「いやー、やっぱりイイね、最上階!」 「僕も…………ここが良かった」 「ドアを開けっ放しにするとは不用心な……」 誰だろう?知らない人が3人入ってきた。 その3人。俺を視界に捕らえたと同時に寄ってきて自己紹介をしてくれた。 「初めまして佐倉遼くん!僕は生徒会副会長の市川初音。以後よろしく!」 闊達そうな茶色の少し長い髪をした細身の市川副会長。 「僕は工藤譲…………生徒会雑務…です」 ウサギのぬいぐるみが似合いそうなちっちゃいかわいい………先輩? 「私は生徒会会計の名倉智貴。」 キッツイ目にノンフレーム眼鏡をかけた黒目黒髪の名倉先輩。 あれれ?俺と微妙にキャラ被ってる? そんなことよりまず先に。 『1年の佐倉遼です』 今回は素直に自己紹介ができた。だって、この人たちマトモそうな感じだし。 そこで、今度はチャイムが鳴った。 「はいは〜い♪」 ピンク頭が意気揚々と出た…………かと思えば戻ってきた。 料理を乗せたワゴンを押して。 「みんな〜!おっひるっだよー!」 …………………え、ここで、この面子で食べんの!? ◆◇ [戻る] |