アンタとオレの関係
最悪な予想
小さい方の隊長以外も、予想外に遼の親衛隊はしっかりしているようだ。
遼の親衛隊の幹部に事情説明すること数分。
説明が終わった後、真剣で、でも泣きそうな顔をした片方がおもむろに電話を取り出した。
どうやら、隊長にかけているらしい。
その数分後、すごい勢いで2人の生徒が駆け込んできた。
その直後、連絡を入れた健も合流。
6人で校舎の簡易地図を書きながら話し合う。
『僕の親衛隊からの情報だと、黒い斜線をひいたところにはいない』
「俺が探したところは青い斜線だ」
「僕らが知る限り、赤い斜線をひいた教室は授業で使ってるよ」
『あと、僕がさっきまで探していたところに印をつけると…………こうなる』
情報は少ない。だが、人目につきにくいところはあらかた探してある。
「……おい」
健の声が聞こえたのでそちらを見ると、若干顔色が悪い。
「生徒会室は、まだ誰も探してないよな?」
生徒会室………不覚だった。
あそこに遼がいるのなら、いくら探しても見つからないわけだ。
しかも、あそこにはアイツがいる。
僕たちの表情から何かを読みとったのか、先輩たちの表情も硬くなった。
「「「「「『行こう!!!』」」」」」
◆◇
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