アンタとオレの関係 生徒会長 -01 「大丈夫?」 『えと、ありがとうございました』 「立てる?」 『はい』 『………………』 「立てないね」 『…………ハイ』 しょうがないな、とその人は俺を抱き上げようと手をのばした。 『ちょ、ちょっと待って!』 「どうしたの?」 どーしたもこーしたも…………俺は下着をはけたことからして奇跡だと思ってるんだぞ! つまり…俺の分身はまだ熱いままなのデス。 『助けてもらっておいて何ですが、放置しておいてもらえませんか?』 「また襲われたいわけ?」 『違います!』 「じゃあ連れてくに決まってるでしょ」 『えと、じゃあしばらく待ってもらえませんか?』 「なにを?」 ナニをですが。何か。(←ヤケ) 『えーっと……じゃあせめてしばらく1人にしてください。』 「なんで?」 なんでって……………察しろよこのヴォケ!! よし。こうなったら時間を稼いで、その間に鎮めるぞ。 『えと、質問いいですか?』 「何かな?」 『アナタ誰ですか?』 「……………………はい?」 うん。聞いてるのはこっちね。まぁ、会長って言われてたから生徒会長なんだろうけど、一応確認。 俺のこと知らないのかー、と珍獣を見るような目で見られて、ちょっとムカついた。 「あーと、一応、1週間前に一度会ってはいるんだけど、自己紹介はまだだったね。この学園の生徒会長で天王院 裕行だ。よろしく」 あーやっぱり生徒会長さんかぁ。 ◆◇ [戻る] |