アンタとオレの関係 -02 現在、俺と和巴ちゃんは東校舎を捜索中だ。 南校舎は調べ終わったが、蒼太はいなかった。 しかも、何回か、いわゆる【最中】に遭遇してしまった。 …………男同士って、あんなとこ使うんだな。 思い出しただけで鳥肌がたった。 だって、絶対に痛いだろ!!! 東校舎は4階建て。今は、やっと2階に上がったところだ。 ♪〜〜♪〜〜♪〜〜 和巴ちゃんの携帯が鳴った。 ピッ 「もしもし?……………うん…………うん……………わかった。西校舎の4階ね。すぐ行くよ」 ピッ 「蒼太、西校舎の4階にいたって」 『怪我は!?』 「ないらしいんだけど………眠ってるんだって」 『……は?』 「とにかく行こう!」 『おう!』 そして俺たちは走りだした。 だが、かなりスピードを上げていたせいで、階段の手前の曲がり角で人にぶつかってしまった。 走っていたのはこちらなので、否もこちらにある。 『いたた……あーっと、スイマセン』 「いや? 大丈夫?」 悪いのはこっちなのに、随分寛大な人だなぁと思った矢先、口と鼻を覆うように、布をあてられた。 何が起こったのか理解する前に、俺の意識は沈んでいった。 ◆◇ [戻る] |