アンタとオレの関係
-14
待ち望んだ結果発表。
誰もが知らず知らずのうちに拳に力が入るこの瞬間が、俺は大好きだ。
《第6位、C組。372点。》
その途端C組から落胆の声。
葵ちゃんたち頑張ってたんだけどね。
《第5位、F組。395点。》
FからもC同様の声があがる。
《第4位、B組。465点。》
Bからは歓声が上がる。
予想以上のランクだったようだ。
あ、初音先輩が手ぇ振ってきてる。……振り返しとこ♪
「誰に手振ってんの?」
『ん? 初音先輩! ホラあそこ』
「あ、ほんとだー」
そんな感じで蒼太と二人で初音先輩に手を振ってたら、放送は次の順位に移っていた。
《第3位、D組。482点》
あ、春一先輩が譲先輩を肩車して飛び跳ねてる(笑)
《第2位…………559点。》
………ん? あれ? クラス言ってなくね?
俺はさっきまでと違う状況に不安になって、周りを見回した。ら、頭の上に手が乗ってきて、撫でられた。
「心配すんな。ためて緊張感高めてるだけだから」
『健ちゃん……』
なんだか、健ちゃんのお兄ちゃんっぷりに甘えたくなるなぁ……
《E組!!》
ビクゥッ!!
「っ! やったな!!」
『うん!!』
結果はわかったけど、でも。
やっぱり、放送を聞くまではまだドキドキするわけで。
周りの人たちもその気持ちは一緒なのか、みんな異常なくらい静かだ。
《第1位、628点で………A組!!》
「「「「「『ぃやったーっ!!!』」」」」」
やったやったやったー!!!
すっげ嬉しいし☆
周りを見ると抱き合ったり、ハイタッチしたり、背を叩き合ったりしてみんな笑ってる。
中には感極まったのか、泣いてる奴までいた。
「遼! やったな!!」
もちろん、そんな周りを見つつも、俺も例外なんかじゃなく………
『やっべすっげ嬉しいーっ!!』
「ちょっ、いきなり人の背中に飛び乗ってくるやつがあるか!」
『あはははー! 健ちゃんたっかーい!!』
「俺のが高いよ? 遼」
「………渡さねぇ(ボソッ)」
『健ちゃんあっちあっちー! 有志も行こ!』
結局夜までテンションは下がらず。
その後、打上までして、21:00まで俺たちは騒いだのだった。
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第3章「怒涛の体育祭」
- END -
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