アンタとオレの関係
-13
「おわったおわったー！！」
「おっつかれーい！」
「あとは結果待ちだね」
やっと全競技が終わり、今は集計の時間。
俺たち選抜組は、今自分の団に帰ったところだ。
と、そこへ。
「佐倉りょーうくーんっ！！！」
『おわっ……ぶ！』
「よくやったよくやったよくやったあああぁぁああ！！」
『ぐ、ぐるじいっす………』
「君のおかげで１位の希望が見えたよ！！」
『ま、まだ１位って決まってな…い……』
「可能性がゼロじゃないよりは最高にいいじゃないか！」
これだけ喜ばれて、１位じゃなかったら俺、どうなるんだろうか？
………ｺﾜｯ!!!!!(←想像した)
ベリッ
「君に遼くんにひっつく権利があるとでも？」
「独占はよくないよ？ 会長サン？」
「独占はまだできないさ。だけど、今のお前をよく思わない連中は目の前にたくさんいるんだけど」
「ナイトが勢揃い、ね。確かに不利だ………が！ 佐倉遼くん！！」
『ぅあい？！』
うお！ 近くで叫ばれて驚いたぜ！！
呼ばれて見てみれば、いつもより少し小さく見える団長。
ついでに、心なしかその顔は寂しそうだ。
なんだなんだ？
「君は、俺が嫌いかな？」
『っ！ んなわけないじゃないですかー！！ 大好きですよ、大好き！！』
俺の言葉を聞いた途端、団長は元気になったみたいで、そのまま裕行会長たちの方を向いた。
「本人がこう言っているんだ。何も問題はないだろう？」
「「「無理矢理感バリバリだったけどな」」」
結局、そのままそこにいたほぼ全員に【大好き】を言わされた俺。
こいつらは公衆の面前であることをきっと忘れているんだろう………。
なんか俺、かわいそう(泣)
《ただいまより、体育祭の総合点を発表いたします。生徒のみなさん、ご静粛にお願いします》
結果発表キターッ！！
◆◇
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