アンタとオレの関係 結果発表 -01 学園の門を入ってかなり行ったところには開けた場所がある。 俺たちは今、そこで遊園地でのイベントの結果発表を聞いています。 結論から言うと、俺たちは3位。 あんなに頑張ったのになぁ? 1位はいかにも努力肌な感じのペア。白いポイントをゲットしていたそうだ。 んで、2位は夾の親衛隊長と裕行会長の親衛隊長のペア。 隣にいる夾が「汚い手ぇ使ったな」とか言ってたけど、そんなんわかんないじゃんね? 因みに、入賞は上位3位まで。 ギリギリ。あっぶなかったね。 『なぁ、夾は何をお願いすんの?』 「……………考えてなかった」 『……………ダメダメじゃん』 「………………………」 大抵のことが思い通りってのも考えものだね。 さてはて。 お願い事は上位ペアから言っていくらしいです。 最初のペアは、片方が情報処理部の部費アップでもう片方が2人分の授業免除。 これは何の問題もなく快諾された。 吃驚なのは2位のペア。 「僕とお付き合いしてください、裕行さま」 ま、マジであったよ。このお願い! 裕行会長は苦笑を浮かべ、「恋人はちょっとなぁ」と言っていた。 「だ、だったら、月に4回、抱いてください!」 「んー、条件付きならいいよ」 「条件?」 「うん。俺に好きな人ができるまでっていう期限つき」 「……はい! それでお願いします!」 あららららー、成立しちゃったよ。 ってか裕行会長、男を抱けるんだ………。 次は夾の親衛隊長。 「大好きなんです。恋人にしてください、夾さま。もし、それが駄目なら………僕もせめて月に4回、抱いて欲しいです」 俺はそっと、隣を見た。 そこには、何やら思案顔の夾。 親衛隊長は話し続ける。 「夾さま、半年以上前から誰も抱かなくなられましたし、そろそろ固定の相手を作られたいのでは?」 その相手にぜひ僕を、とその人は言う。 ………すげぇ度胸だな。 そう思い、その人の方を見たときに目が合った。 ちょ、なんか睨まれてるんデスがι 俺、なんか悪いことしたっけ? そんな時、ふと、夾が笑った気配がした。 ………なんか、嫌な予感。 「裕行、拒否権ってのはないのか?」 「ああ。ないな」 「ふーん。なら、受け入れるしかねぇな」 オイオイ、まじで? 「よ、よろしいのですか?」 「ああ。今からお前は俺の恋人だ」 「ありがとうございます!!」 場は一斉に沸き立った。 主に悲鳴。 ついでに、親衛隊長は俺の方を見て勝ち誇った顔。 あ。なんかムカついた。 ◆◇ [戻る] |